ネルシャツを使った腰巻き風スカートの作り方。結んだ袖を再現するリメイク方法。

スカートをつくる

ネルシャツを腰巻きにするコーディネートは

簡単に取り入れられるメジャーなアレンジ方法ですよね。

最近では履くだけで再現できる”腰巻き風”スカートも販売されているようです。

今回は結んだ袖のパーツもしっかり再現した

ちょっと凝ったように見えちゃう”ネルシャツ腰巻き風スカート”を

1枚のネルシャツだけでリメイクしていきたいと思います。

歳のせいか抱っこのせいか

肩と背中が入らなくなったママのレディスMサイズのネルシャツを

130サイズ、娘のネルシャツ腰巻き風スカートにリメイクします。

あっちこっち継ぎはぎしながら

1枚のネルシャツを無駄なく使い切りますよ。

順番に見ていってくださいね。

ネルシャツを腰巻き風スカートにリメイクするために用意した材料

いけだゆみ
いけだゆみ

家庭科レベルで簡単リメイク服では

おうちにある家庭用コンピューターミシン(手縫いのみのリメイクもあり)

・小学校の時に揃えた裁縫セット  でできる

本当に着られる”家庭科レベル”のリメイク服の作り方や洋服のお直し方法をご紹介しています。

必要最低限の裁縫セットとは>>>

そのほかに新たに購入したのは4つのアイテムです。

ファスナー

脇からファスナーで脱ぎ着する作りにします。

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ペチパンツ

薄手のネルシャツの場合、そのままでは透けてしまうので裏地をつけます。

ネルシャツは少し毛羽だった生地なので

このようなスルッとした生地のペチパンツがおすすめです。

厚手の場合や、スパッツと合わせて履く場合はなくても大丈夫です。

接着芯

今回使ったネルシャツはかなり薄手で織り目も荒いものでした。

そのため生地にハリを持たせたり補強したりするために使います。

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(この中で1番薄手の青いパッケージのものを購入しました)

前カン

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ウエストのホックのことです。

このくらいの大きめのスナップボタンでも構いません。

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脱ぎ着しやすい方を選んでください。

私が前カンで作ったのですが

材料費は全部合わせて1034円でした。

ちなみにリメイクするネルシャツですが

レディスMサイズだと、スカートにするにはキッズの130サイズにするのが限界でした。

リサイクルショップなら300円くらいで

まだまだしっかりしたネルシャツが売っていることもあります。

メンズサイズを買うのもおすすめですよ。

では作り方を順番に見ていきましょう。

生地をカットする

1枚のシャツから全てのパーツを切り出す工夫

どこにどのパーツを使うのか分かりづらい構造になっているので

完成写真と比較して説明しますね。

出来上がった状態の各パーツをこのように呼ぶこととします。

それを広げた状態のネルシャツに配置するとこんな感じです。

実際にネルシャツを腰巻きにすると

前のボタン部分が前下がりになって腰の左右に来るかと思います。

それを再現するために、ボタン側に向かって斜めにカットするんです。

背中だけでスカート丈×2が取れれば作れます

まずは後ろスカートの長さを決めます。

ここさえクリアできれば、追加の布なしに1枚のネルシャツで腰巻き風スカートが作れます。

チェック項目は2つ。

  • 襟の下から裾までの長さ(着丈)で、必要なスカートの長さの2倍あるかどうか
  • 両脇の縫い目から縫い目まででウエストの半分の長さが取れるかどうか

袖のところが幅が狭くなる分

できればウエストの長さは半分より少し長く取れるとなお良いです。

確認できたらいよいよネルシャツを解いていきます。

これ以上ほつれないように丁寧にほどく

1枚のネルシャツから全てのパーツを取る予定なので少しも無駄にはできません。

前身頃と後ろ身頃はつなげたままで、袖と襟、ポケットを綺麗に取り外します。

襟と身頃を繋ぐ襟立ての部分は、襟につけた状態で取っておきます。

首元のタグとポケットは飾りとして使うので外しておいてくださいね。

分厚い目の詰まった生地なら、リッパーを当てるだけで簡単に糸だけを拾えるのですが

今回の生地の場合は慎重にリッパーを差し込まないと

生地まで切ってしまうようなものでした。

このように1目ずつ慎重に解いていきます。

続いてロックミシンがかかったところも解いていきます。

ロックミシンには3本糸と4本糸の2種類があるのですが、このネルシャツは3本糸のものでした。

ロックミシンの縫い目は複雑に見えますが

実は構造をよーく見るとスルスル〜と気持ちよく簡単にほどくことができます。

ロックミシンの縫い目のほどき方についてはこちらの記事でゆっくり丁寧に解説しています。

↓構造さえ分かれば簡単!ロックミシンのほどき方↓
↑3本糸でも同じ方法でほどけます↑

ひらひらの長さを決める

まずはスカート丈の位置に、横一直線に印をつけます。

そして脇の縫い目から前のボタンに向けて、どのくらいの角度で斜めを取るかを決めます。

平置きにした状態で実際にくしゃっとさせてみて

ちょうどいいひらひら具合のところを見定めます。

印をつけたら一度綺麗に置き直し

脇のスカート丈の印から前ボタンにつけた印に向かって斜めの線を引きます。

1番上のボタンからの長さを測るなどして、反対側にも同じ位置に印をつけます。

反対側にも斜めの線がひけたら全て繋げてカットします。

これで後スカートとひらひらのパーツが取れました。

ポケットとタグで飾りつける

今回リメイクする腰巻き風スカートの場合

前側にはひらひらや袖の結び目など特徴があるのですが、後ろは少し寂しい印象です。

そこで

先ほど取り外したポケットとタグをアクセントとして取り付けることにしました。

普段履いているジーンズのポケット位置を参考に

後ろ中心から同じ長さの場所を決めます。

ポケットはもともと胸元についていたもので小さいですし

子供はおしりのポケットを使うことはないのですが

一応負荷のかかりやすいパーツなので、ポケットを取り付ける場所にも接着芯を貼りましょう。

ポケットも元々2本ミシンをかけていたので

同じように2本ミシンをかけます。

タグはお好みの位置で大丈夫です。

私は右ポケットの下に少し傾けてつけてみました。

タグは元々左右の短い辺しか縫われていませんでしたが、表から見える位置につけるので

遊んでいる間に引っかかってしまわないように、上下の辺も縫い付けることにしました。

スカートの前側を作る

残った背中の生地を前スカートにしていきます。

背中に僅かにつながっている前身頃を丁寧に解いて前スカート用の形にしましょう。

1番綺麗に台形が取れる位置を探す

今回の腰巻き風スカートは

後ろ側にゴムを入れ、脇をファスナーで開閉する作りになっています。

もともとゴムスカートのウエスト分の幅が取れていたので、脱ぎ着には問題のないサイズですが

スカートはひらひらしていた方が可愛いですよね。

そこで少しでも裾側を長く取るために

前スカートの生地は台形にとっていきます。

左右同じ角度で取りたいので、まずは前スカート用の生地を半分に折ります。

背中の生地は完全に左右対称なのですが

揃っていない場合はアイロンをかけてください。

縦糸と横糸が直角に交わるのを意識しながら直しておきましょう。

特に肩甲骨に当たる切り替えより上の部分は生地が斜め(バイアス)にとってあるので

生地がヨレやすくなっています。

必要以上に引っ張らないようにしましょう。

綺麗に左右が重なったら

  • 首の中心の長さが最も短い丈なので、そこに横線を引く
  • 上のラインでできるだけウエストの半分をカバーできる長さを取る
  • その上で最大限裾幅を長く取れる斜めのラインを取る

という条件を満たす線を決めていきます。

後ろのゴムと脇のファスナーで脱ぎ着はできるようにするので

ウエストについては少し足りなくてもそこまで心配する必要はありません。

ただ立って着るだけなら短くても構いませんが

子供服ですしなるべく足捌きがいい服にしたいですよね。

裾の方はなるべく長く取れると良いです。

接着芯を貼る

カットできたら縫い代に接着芯を貼っていきます。

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接着芯を貼るのには2つの理由があります。

ひとつはほつれどめです。

生地の織り目が荒く簡単にほつれやすい上に

前スカートは上以外の3辺が裏から縫い目が見える位置に縫い付けられます。

上のウエスト部分も力がかかりやすい部分なのでほつれやすいです。

ふたつ目は縫い目がヨレることを防ぐためです。

ネルシャツの生地は伸びないとはいえ

織り目の荒い生地の場合は一本一本の糸が動いて、伸びる生地のようにヨレが発生してしまいます。

接着芯を貼ってしまえばそれ以上糸が移動することがないので安心して縫うことができます。

このように縫い代に接着芯が貼れたら

裾の部分を折り返して2本ミシンをかけます。

上側1本だけでも仕上げることはできますが、解かずに残してある他の縫い目と揃えてみました。

ちょっとしたことで既製品っぽい見た目になるのでおすすめです。

同時に

後ろスカートとひらひらの切り端もほつれやすいことに変わりはないので

同じように接着芯を貼っておきましょう。

写真では見やすいように表に貼ってありますが、裏側の方が良いですね。

見えないというメリットもありますし

少し幅を広めに接着芯を貼って縫い目に被さるようにしておけば

ミシンの針によるダメージや縫い目が引っ張られることによるダメージを防ぐことができます。

スカートの前後を縫い合わせる

前後を合わせてスカートの形にしていきます。

少しでもふんわりしたシルエットにするために

前スカートの左右両端は脇の縫い目ではなく、ひらひらに縫い付けることにしました。

ひらひらの中に前スカートを縫い付ける位置を決める

後ろスカートの上に前スカートを重ね

ひらひらもカットするときに決めたように畳んで仮止めします。

スカートのふんわり具合はどのくらいがいいのか調節して

ひらひらのどの位置にスカートの左右両端が来るのかを決めましょう。

この時縫い付ける位置がボタンに近すぎると

ふんわりはするけどウエストが大きすぎてひらひらが後ろにいってしまい

脇の縫い目に近すぎると

タイトなシルエットのスカートになり、足捌きが悪くなってしまいます。

スカートを縫い付けつける位置が決まったら

一旦片側から手を離して裏返し、前スカートと重なる部分のひらひらの裏に接着芯を貼ります。

この時注意したいのが一直線に綺麗に貼るということです。

ひらひらはクシャッと重なっているので

跨いで縫い止めてしまうと不自然にツレてしまいます。

片方に接着芯が貼れたら反対側の同じ位置にも接着芯を貼ります。

長さを測ってやってもいいのですが、ズボラな私はこのような方法で貼ってみました。

貼った接着芯の上に粘着面を上にしてもう一枚の接着芯を置き、反対側のひらひらを上から重ねます。

そして反対側のひらひらの上からアイロンをかけると

見事に左右対称に接着芯が貼れました!

前スカートを縫い付けてからひらひらを縫い止める

接着芯が貼れたらその場所に前スカートを縫い付けていきます。

接着芯を貼った位置に待針で前スカートを仮止めして

表からミシンをかけましょう。

表から見える場所は表側からミシンをかけた方が綺麗に仕上がります。

きちんとずれずに縫えているか触って下のスカートの位置を確認しながら縫いましょう。

裏を裏を見てスカート側ももひらひら側も

どちらも接着芯の上をミシンが通っていればOKです。

これで一旦スカートの形が完成しました。

袖を縫い付ける

今回のネルシャツ腰巻き風スカートは少し複雑な構造だったので

一旦スカートの形を完成させてから袖のパーツの作業に移ることにしました。

袖をつける位置を確認して脇の縫い目を解く

再度縫い目を解く作業から始めます。

まず袖を結んでみてスカートの上に仮置きします。

肩部分を下に脇部分を上にして置いてみるとちょうどよく収まりそうです。

結び目も長すぎることなく特に生地をカットしなくても良さそうですね。

ただ、袖の肩に縫い付ける部分はかなりカーブしているので

真っ直ぐの脇の縫い目に縫い付けるには綺麗な斜めのラインに整える必要があります。

縫う時に引っ張ったり縮めたりしながら縫い付けて

クシャッとした感じが出てそれはそれで可愛いと思います(私はそうしました)。

でも難しければあらかじめ真っ直ぐに切って整えておくと縫うのが楽ですね。

切る場合もそのままの場合も

ほつれやすい生地の場合は接着芯を貼っておくと良さそうです。

袖の準備ができたら最初と同じように脇の縫い目を解いていきます。

袖を縫い付けるのに必要な長さまで解いていきますが

あまりにも下の方まで袖が来てしまう場合は、

袖を折りたたんで縫い付ける範囲を狭くして置いた方がいいです。

解いた脇にも接着芯を貼っておきました。

袖をたたんで縫い付ける

袖を縫い付けていきます。

この解いた脇の縫い目は後でファスナーを取り付ける位置でもあるので

このように片側は前後のスカートと袖3枚をまとめて縫い

片方は前スカートにのみ縫い付けます。

スカート全体を裏返して裏から縫います。

残してある下側の脇の縫い目と綺麗に繋がるように注意します。

ファスナーをつける

開けたままにしておいた片側の脇の縫い目にファスナーを取り付けます。

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もしこんな形のファスナー押さえがあったらより簡単にファスナーをつけることができます。

今回はファスナー押さえがなくても

家庭用ミシンに最初からついてくる押さえでできる範囲でやってみました。

ファスナーの縁と生地の端を合わせる

今回用意したのはごくごく普通のファスナーで

長さが確保できれば¥100均のものでも大丈夫です。

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ですがフラットニットファスナーであれば生地に伸縮性があってどんな生地にも合いますし

噛み合う部分が硬いプラスチックではなくコイル状なので

真上をミシンが通っても針が折れることなくそのまま縫い進められて便利ですよ。

まずファスナーとスカートの布を中表(両方の表が内側にくる)に合わせます。

今回はファスナーの布部分とスカートの縫い代部分が同じくらいなので

縁を合わせてまち針で止めます。

今止めた位置を縫っていくのですが

そのままだと押さえの片側がファスナの噛み合わせの上に乗ってしまい

真っ直ぐに生地を押さえることができません。

ミシンはきちんと押さえていないと糸調子が狂って

裏側にもじゃもじゃっと下糸が出てきてしまいます。

それを解消するために押さえの幅を狭くしたファスナー押さえがあるのですが

ミシンの設定でそのままの押さえでも縫えることがあるのでご紹介します。

私が持っているミシンの場合

直線縫いの針が落ちる位置が真ん中と左端と2種類選ぶことができます。

この左端を選択すると、ギリギリ噛み合わせの脇を縫うことができました。

ちなみにファスナーを縫う場合、引き手のすぐ脇を縫う時は

このように直前で一度針を刺したまま押さえを上げ

向こう側に追いやってから縫い進めると、曲がることなくまっすぐ縫えますよ。

ファスナーを隠して表から縫う

ペチパンツを縫い付ける

最初は家に余っていた適当な布でズボンを作ってつけようかと思ったのですが

ダイソーでこんな商品を発見しました。

キッズサイスではないのでちょっとガバガバしてしまうかもしれませんが

ウエストと裾を短く切ってしまえば使えそうです。

とはいえダイソーだと在庫がないこともありますし

買いに行くのが面倒ならこちらを…..

股を置く位置を決める

胴側も足側も子供にとっては長め、ということは逆に言うと布に余裕があるということですよね。

一方股の部分は変えようがありません。

なのでまずはペチパンツの股の部分をスカート内のどの位置に置くのかを決めます。

今使っているズボンをスカートの上に置き

股の位置がこのスカートで言うとどこになるのかを見てみます。

そのズボンに合わせてペチパンツを置くと

上部分がどのくらい余るのかが分かります。

ペチパンツのウエスト部分は、スカートと一緒に腰ベルトに挟んで縫うので

今のスカートの上の縁に合わせてカットしてください。

今度は裾のカットです。

スカートの中でいちばん短い前スカートの裾に合わせてカットします。

裾はペチパンツ単独で端処理をします。

この長さより1段短くなるので、こんなギリギリ見えそうな長さでも大丈夫です。

裾の端処理は伸縮地ジグザグ縫いで行います。

見えないところなので、ほつれさえしなければOKです。

伸縮地ジグザグ縫いがなく、ペチパンツの伸びは残したい場合は

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糸自体に伸縮性のあるレジロン糸を使って通常のジグザグ縫いをすると

多少は伸びるようになりますよ。

ファスナー位置の縫い目を解く

ペチパンツもファスナー部分が開かないと意味がありません。

このペチパンツは脇に縫い目のないタイプなので

脇の中心を切ってファスナーに縫い付けることにしました。

ほつれが心配なのでまず先に接着芯を貼ります。

このようにファスナーに縫い付ける位置をぐるっと囲むように貼りたいのですが

接着芯をはってからカットする方が楽です。

表の縫い目に重ねて縫い付ける

ペチパンツをスカートの中に取り付けます。

ファスナーのキワにペチパンツの縁を当てて

まずはしつけぬいをします。

しつけぬいでペチパンツの縁がある場所が確実に分かったので

安心して表からミシンをかけることが出来ますね。

ファスナー部分が取り付けられたら、残りのウエスト部分をスカートに縫い付けていきます。

まずはファスナーの反対側をスカートの反対側のラインに

次にペチパンツの前後の縫い目とスカートの前後の中心を合わせてまち針でとめます。

スカートの方がだいぶたるんでいますが

ピンッと引っ張ってペチパンツを伸ばしながら縫うので大丈夫です。

伸ばしながら縫うので事前に接着芯は貼れません。

後で腰ベルトの中に入る部分なのでそこまで気にしなくても大丈夫ですが

一応直線縫いをしながらジグザグ縫いもしてくれるこちらの縫い目で縫っておきました。

腰ベルトを作る

スカートの構造が出来上がったので、次は腰ベルトを作ります。

ウエストとして取れる長さに限界があったのと、前部分に襟をそのまま使いたかったので

前半分はゴムなし、後ろ半分だけにウエストゴムを入れる仕様にしました。

第一ボタン部分を綺麗に重ね合わせる

まずは前側の伸縮なしベルトです。

スカートとペチパンツの端を全てまとめてベルトで挟む形にしてきいます。

取り外した襟と襟立てを首の後ろ中心で切ります。

第一ボタンを止めてスカートのウエスト部分と重ねると

ウエストの半分より少し長いくらいのちょうど良いサイズでした。

半分よりはみ出た部分はサイドのホックをつける部分にするので、長さはこのままでいきましょう。

この襟立ては元から2枚の布で下にある前身頃と後身頃を挟む構造なので

スカートを挟むのも簡単そうなのですが

このように重なりを少し変更する必要があります。

ボタンホールは2枚まとめて縫ってあるので無理なのですが

できるだけ重なる部分を解きます。

ボタンを下の生地にのみ縫い付けたら

ボタンをとめてボタンホール側の生地に隠れる部分をカットします。

重ね方を直して上からまつり縫いすれば

襟の端から端まで、きちんとスカートのウエストを挟み込める形になりました。

両サイドは内側に折り返して端処理をします。

ゴム通し部分を作る

次に後ろ半分のベルトを作ります。

ここはゴムを通す部分なので幅の広い筒状にします。

この余った前身頃の上部分を使います。

ボタンとボタンホール部分は生地が重なって硬いので、それ以外の部分を切って繋ぎ合わせて

ベルトの形にしていきます。

襟立ての部分と繋げるので同じ幅の3cmのベルトを作ります。

筒にするので

3cm×2+ぬい代2cm(両端1cm)=8cm

の幅の生地をできるだけ多くとります。

ウエストの長さから前ベルトの長さを引き

ホックと重なるので長めに取る2cm+縫い代2cm

の長さになるまで繋げていきましょう。

(継ぎ目のほつれが心配なので接着芯を貼りました。)

端を折り返したら、あとでゴムを通して縫い付けやすいように

45°折って縫い止めておくとあとで楽にゴム通しができますよ。

前ベルト→後ろベルトの順に縫い付ける

出来上がった腰ベルトを前側から取り付けていきます。

ウエストを挟んでそのまま一気に縫っても良いのですが

確実に縫いつけるためにまずは裏側を縫い付けます。

裏側を裏から縫うとどうしても表側の縫い目がガタガタになります。

でも自分用なら表側さえキレイならOK。

そのあと表側の生地をかぶせて縫えば見えなくなります。

後ベルトはスカートとまとめて縫ってしまいます。

ファスナーが無い方の脇は、前ベルトとまつり縫いで縫い合わせておきましょう。

ホックとゴムをつける

ホックもしくはスナップボタン、ゴムを通して仕上げます。

あくまで一例です。

どちらも好みのものを使いやすいように取り付ければ大丈夫ですよ。

前カンをつける

前ベルトの裏にホックの爪側、後ろベルトの面にホックの受け側を縫い付けます。

前ベルトには表に襟があり、後ろベルトにはゴム通しの穴があります。

特に後ろベルトは貫通してしまうとゴムが通らなくなりますので

反対側の生地を拾ってしまわないように気をつけながら縫いましょう。

ゴムを通す

ゴムは最も縮まっている時の長さで切って使うとちょうど良いです。

この腰巻き風スカートの場合、ゴムを通すのが半分だけなので

ゴムの両端を結んで処理することはできません。

そのため先程45°に折って隙間を開けておいた部分で、うまく停めておく必要があります。

45°の折り目などにそのまま縫い付けてもいいですね。

私がリメイクに使ったこのネルシャツの場合、ボタンが2つ余ったのもあり

このゴムを使ってもっと簡単に細かいサイズ調整ができるようにしました。

通したゴムはここで止めます。

少し緩ければもっと内側の穴に変えればいいので、子供本人でもサイズ調節ができますね。

これで

1枚のネルシャツだけで作る

腰巻き風スカートへのリメイクが完成しました!

ネルシャツ、腰巻き風スカートへのリメイクまとめ

今回はネルシャツを腰巻き風スカートにリメイクする方法をご紹介しました。

材料費は1034円

総作業時間は10時間ほどでした。

袖の結び目も再現できましたし、1枚のネルシャツだけを使って全てのパーツを切り出せました。

ちなみに残ったネルシャツ生地はたったのこれだけ

ここまで使い切れると嬉しいですよね。

特徴的なパーツを残すと簡単に”風”なリメイクができます。

どこをどう使うのかという工夫も楽しいですよ。

ぜひチャレンジしてみてください。

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