なぜ安いミシンはダメ?初心者にも3万円超コンピューターミシンをおすすめする理由。

道具とコツ

最初から

「よし!お店で売っているような本当に着られる服を作るぞ!!」

と思ってミシンの購入を考える人はなかなかいませんよね。

ミシンを買おうかなぁと考えているあなた。

お子さんの幼稚園や保育園に使うものを作らなくてはいけなかったり、お引越しでカーテンなどの裾上げが必要になったり

必要に迫られて「とりあえず縫えればいいから安さ重視で」と

検索画面を安いもの順にソートして急いで探していませんか?

最近では、それなりに使えそうに見えるミシンが5000円くらいの安い金額で売っていることもあります。

そんな安いミシンを目にしてしまうと

3万4万5万といった値段のミシンを買うことに躊躇してしまうかもしれませんね。

それでも私は、初心者さんにこそ

最低でも3万円はする”コンピューターミシン”をおすすめします。

この記事では

4000円の安い電動ミシンから4万円のコンピューターミシンまで

計5台の家庭用ミシンを使った経験のある私が

安いミシンではダメな理由、ダメだった失敗談をご紹介します。

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安いミシンがダメな理由

安いミシンはダメと言うには3つの理由があります。

どれも普段ミシンを使わない人からすれば

「そのくらい我慢すれば」

「そのくらい許容範囲でしょ」

と言われる程度のことかもしれません。

でも、5000円、1万円といっても決して安い金額ではありません。

「結局1度しか使わず箪笥の肥やしになる」

「久々に使おうと思ったら壊れていた」

なんてことにならないためにも

以下の理由を見て、少し想像してみてください。

何も考えずに縫う、ができないのがストレス

本当に”縫う”だけなら5000円のミシンでもできます。

でも、ただでさえ慣れないミシン作業に

”都度工夫する”という工程が加わることがストレスになるのです。

糸調子が手動

ミシンは上下2本の糸が絡み合いながら縫い進めていきます。

その2本の交差がちょうど生地の厚みの中央になると美しく丈夫な縫い目になるのです。

そのためには2本の糸のテンション(張り具合)が釣り合っている必要があります。

生地の厚みなどによって変わるテンションを調節するのが糸調子のダイヤルになります。

その糸調子、コンピューターミシンであれば基本的に自動で制御してくれるのですが

安いミシンの場合その都度試し縫いをしながら自分で調節する必要があります。

試しぬい→調節→確認→本縫い、という工程が毎回加わること

また、「この場合どっちに回すの?」というのもなかなか覚えづらいものです。

サポートなしのボビンセット

今販売されている家庭用ミシンのほとんどが

下糸の取り付け方法に”水平がま”というものを採用しています。

縫う手元の透明カバーで減り具合の確認もできますし、糸かけガイドも表示されているので

説明書がなくても直感的にセットすることができます。

一方全てではないものの安い電動ミシンの場合、昔ながらのボビンケース方式が採用されています。

細かい調整が効くなど上級者にとってはメリットもありますが

初心者にとっては工程が多く、縫い始める前に立ちはだかる大きな障害になります。

また安いミシンでも水平がまを採用しているものもありますが

糸かけのガイドがなくあまり親切ではないものが多いようですね。

生地送りがへたっぴ

できないわけではないので”へたっぴ”と言わせていただきますが

安いミシンには生地を奥へ奥へと進める力が弱いものも多いのです。

生地が薄すぎると絡んでしまったり、ツルツルした生地だと滑って進まなかったり

安いコンパクトミシンでは、最初の2〜3目の縫い始めは引っ張って

生地の端が巻き込まれないようにしないとスタートできないものもありました。

コンピューターミシンの場合はそうしたパーツの細かい動きもこだわって作られているので

1針目からスムーズにスタートすることができます。

ぞうきん作りすら安いミシンには負担になる

ミシンで作る簡単なものと言えばまず浮かんでくるのが”ぞうきん”ですよね。

最近はぞうきんも買うものになりつつありますが、タダで作れるなら作っておいて損はありません。

でも安いミシンにはそんなぞうきん作りすら難しいこともあるんです。

ミシンで分厚いものを縫う時に重要なのが、先程の生地送りの能力と

針を強く突き刺すモーターの力です。

安いミシンには弱いモーターを使っているものも多いのです。

ぞうきんは大体タオルが4枚重なった状態を縫いますから、安いミシンにとっては分厚すぎるのです。

ほとんど使わないまま壊れる

ミシンが壊れる理由として1番多いのが

そのミシンの能力以上の作業をさせて負荷がかかる、ということです。

先程のお話のように「このくらいなんともない」と思うぞうきんでも安いミシンにとっては負荷です。

少し慣れてくればスピードを上げて縫うこともあるでしょう。

コンピューターミシンにはなんでもないことが安いミシンには大きな負担。

それが安いミシンがすぐに壊れてしまう理由です。

また、コンピューターミシンなど高いものほど各パーツの質にもこだわっています。

壊れやすいパーツも金属であれば耐久性が高く、より長く使えます。

万が一修理に出すことになっても、交換パーツもしっかり保存されているんです。

安いミシンの中には金属で作るべきパーツのいくつかを樹脂製にしてしまっているものも多く

パーツも保管されていないなどアフターサービスにはあまり期待できないのです。

コンピューターミシンをおすすめする理由

いざミシンを買おうとする時にまず目につくのが

アタッチメントの多さや飾り模様の多さ、針や糸などおまけの多さなどですね。

でも本当に使いやすい、ストレスのないミシンはそんなことだけではなく

”使って初めてわかる品質の良さ”にあります。

そんなこだわりが見えてきたなら、それは買ってもいいミシンかもしれませんね。

なぜ縫えないのか、がわかる

ミシンはしばしば止まったり縫い目がおかしくなったりすることがあります。

それは下糸がなくなったり、上糸の掛け方が間違っていたり

糸調子がくるっていたりというのが理由なのですが、初心者にはなかなか原因に辿り着くことができません。

コンピューターミシンの中でも上位機種になるとそうした原因をエラーメッセージでお知らせしてくれるものがあります。

比較的安い方に入るコンピューターミシンでも、最低限糸調子の自動調節機能はついています。

糸のセットにはガイド線があったり、なるべくシンプルな構造に作ってあったりと

とにかく初心者が買ったその日から戸惑うことなく使える工夫がなされているのです。

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厚手の生地も問題なく縫える

リメイクの定番アイテムのデニム生地や、最近は高機能で分厚いものも増えてきたカーテンも

コンピューターミシンなら難なく縫うことができます。

強いモーターを使っているのはもちろんですが

三つ折りにした布端など急にその部分だけ分厚くなるといったことにも

コンピューター制御で対応してくれるのです。

生地送り、押さえが上手

いくつもの歯が並び高速で前後する生地送りのパーツは、特に品質が問われる部分です。

こうした金属パーツの精密さは、大手ミシンメーカーの長年の技術がなせる技ですよね。

そうした技術と知恵が各パーツに注ぎ込まれたコンピューターミシンは

縫っている時のスムーズさが違います。

生地がミシンの中に巻き込まれることも少なく、1針目からなんのストレスもなく生地を進めてくれますよ。

また、上から生地を押さえる”生地押さえ”にも工夫がなされています。

ただ上から圧をかけるだけではなく、分厚い生地の時は下げる位置を少し上にしたり

生地端でも押さえが斜めになることがないように固定するといった調節が効くのです。

こうした目立たない工夫こそが、スムーズなミシン作業に繋がります。

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メンテナンスができるからトータルコストが安い

コンピューターミシンはそのほとんどをミシンの大手メーカーが製造しています。

こうしたメーカーは交換用のパーツもきちんと生産されており

万が一壊れてしまっても修理が可能なことが多いのです。

長年日本に流通しているミシンメーカーですから、各メーカーの構造やクセをしっかり理解している職人さんも多くいますし

メーカーに送ることなく買ったお店で修理を依頼できることもあります。

修理代は少し高く感じることもあるかもしれませんが

10年、15年と長く使うことができるなら、トータルコストはむしろ安いと言えるかもしれませんね。

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安い電動ミシンで失敗談

ここでは「安いミシンを買ってしまうとどうなるか」の実話をご紹介します。

どちらも一応完成させることはできましたが、スムーズではない動きにイライラすることも多く

コンピューターミシンのありがたさを実感したお話です。

田舎のホームセンターで在庫処分セールになっていた4000円の電動ミシン

遠距離に嫁いだ私は年に1回2週間くらいのまとまった帰省をします。

その期間子供が自分のものを持ち歩くナップザックを実家に余っていた生地で作ることになり

父の持っている電動ミシンを借りることになりました。

この電動ミシンは速度調節をフットコントローラーで行います。

普段つまみで速度を調節してからスタートする私にはふみ加減が分からず

いきなり超スピードでスタートした時は怖かったです。

ボビンケース式で針の位置の変更もできませんし、糸調子も毎回自分でしなければいけません。

慣れているとはいえここまで親切ではないミシンを使うのは久々だったので少し戸惑いました。

また田舎のホームセンターで在庫処分になっていたようなもののようで

ジグザグ縫いもできず端処理は全て三つ折りにしたので角がちょっとした凶器のようになってしまいました。

昔のミシンに慣れている父にはこれが普通なのかもしれません。

もう定年退職し、裾上げと言っても作業着のチノパンくらいですから

直線縫いだけで十分なのかもしれません。

ミシン本体が大きく重たく安定していて縫うスペースも大きく

手を入れやすいのはよかったのですが、私にはとにかく難しかったです。

ナップザックより小さいものだったら怖くて縫えなかったかもしれません。

ママ向けとしてランキング上位に入っている可愛いコンパクトミシン

また別の帰省の際、今度は妹のミシンを借りました。

私とは真逆で家庭科以外ではほとんどミシンに触れることのなかった妹が

子供の保育園入園をきっかけに購入したものです。

「ママ向け!」として各種ランキング上位に入るこのミシンは、ママ向けというだけあって

上糸下糸ともにガイド付きで戸惑うこともなく、”水平がま”や糸通しもついたとにかく優しい作りでした。

ただこのミシンはとにかく軽くて、小さくて、弱いのが難点でした。

まずバンダナのような薄い生地と分厚いコーデュロイ生地を重ねて縫うことができません。

糸調子が調節しても直らず、見えないところなのでそのまま縫ったのですが

折り返して重なったところでミシンが止まってしまったのです。

手回しで数目進めて無理やり縫ったのですが、この程度でも止まってしまうのかと残念に思いました。

またこのミシンは最初から「布端を引っ張りながら縫い始めてください」という記載がありました。

うっかり忘れた時は生地の端がミシンの中に入り込んでしまい

可愛い姪っ子からの頼まれものだったのもあってかなり焦ったのを覚えています。

小さくて軽いというのはメリットとして語られることもありますが

ミシンを使いこなす上ではデメリットになることも多いです。

強い力で縫い進めるミシンはそれ自体が軽いと作業中に動いてしまうことも多いですし

コンパクトだと右手はミシンにぶつかるし左手はミシンから落ちて水平を保つことができないのです。

保育園準備で使う柔らかいキルト生地や薄い綿生地なら問題ないミシンでしたが

そこを少し超えてしまうともうこのミシンには難しいのだなと感じました。

おすすめミシンの条件

コスパがいいのは結局コンピューターミシン

安いミシンは買ったその時に縫うだけなら問題ないかもしれません。

しかしここまでお話ししたように、親切な作りや修理するときのことを考えると

コスパがいいのはやっぱり”コンピューターミシン”と言えるのです。

そんなコンピューターミシンの中でもこのブログでおすすめするのは以下のようなミシンになります。

快適に使えて納得できる、コンピューターミシンを選ぶ条件

・修理パーツのある大手メーカー製(JUKI、ジャノメ、シンガー、ブラザー、ジャガー)

・針の右側(ふところ)の面積が十分あり大きく安定していること

・直線,ジグザグ,伸縮地縫い、針位置の変更、縫い目の幅の変更、速度の調節ができること

・販売店独自の長期保証があり、知識のあるミシン専門店で購入すること

この条件をクリアするミシンであれば、買ったその日から迷うことなく使うことができますし

この「家庭科レベルで簡単リメイク服」の中で紹介しているリメイクにもチャレンジできますよ。

相談できるミシン専門店での購入がおすすめ

ミシンは街の手芸屋さんや家電量販店、ネットショップでも販売されていますが

私は断然「ミシン専門店」で買うことをすすめします!

家電量販店やネットショップでも修理を受け付けてくれるところはあります。

でも白物家電からパソコンまで、ありとあらゆる商品を販売するお店の場合

そこから各メーカーに取次してくれるだけのことが多いのです。

ミシン専門店ならミシンの構造や各メーカーのクセなどを熟知した専門の職人さんが

あなたのミシンを直接見て対応してくれるんです。

販売されているのもミシンのプロが選んだものばかり。

安心して選ぶことができますね。

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こちらは私がお話しした基本条件は基本的にクリアしていると考えてもらって大丈夫です。

模様縫いや刺繍機能など+αであなたが欲しい機能をじっくり吟味して

素敵な1台を選んでくださいね。

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