ズボンからスカートへのリメイク方法。お家のミシンでも簡単!

スカートをつくる

パジャマとして使っていたGUのスウェットズボン

片膝が破れてしまいましたが、他のところはまだまだしっかりしているんです。

もったいない!と思ったので

このレディースMサイズ、七分丈のスウェットズボンを

130サイズ、娘用のスカートにリメイクします。

穴の空いた場所や、スカートの裾の広げ方によっては

〜160サイズ、大人サイズにもできますよ。

  1. ズボンからスカートにリメイクするために準備した材料
    1. ニット生地用ミシン糸
    2. ニット生地用ミシン針
    3. 伸びどめテープ
  2. 縫い目を解く作業(5工程)
    1. 裾のリブ生地を綺麗に外す
    2. 内股側の縫い目を丁寧に解く
    3. アイロンをかけて生地を整える
    4. スカート丈、広がり具合を決めて裾を切る
    5. 上に重なる側の縫い目の裏に伸びどめテープを貼る
  3. 股部分を縫い合わせる作業(5工程)
    1. 縫い合わせる部分をしつけ縫いして試着
    2. しつけ縫いした部分をミシンで縫い合わせる
    3. 裏に重なった生地を切り落とす
    4. 切りはしをジグザグミシンで処理する
    5. お尻側の裏に重なった生地は補強のため残す。まつり縫いと伸びどめテープで処理
  4. リブ生地を縫い付ける作業(5工程)
    1. リブ生地を半分に切り同じ長さを余った裾の生地から切り出す
    2. リブ生地と余った生地を縫い合わせる
    3. リブ生地の両端を残して8割くらいをミシンでスカートの裾に縫い付ける
    4. リブ生地の両端が綺麗に合わさる場所を決めミシンで縫い合わせる
    5. 残った2割のリブ生地をスカートに縫い付ける
  5. ウエストゴムを細ゴム対応にする作業(3工程)
    1. ウエストゴムを取り除きゴム通し穴が3本できるようにミシンをかける
    2. ゴム通し穴の上下に細いゴム、真ん中にウエスト紐を通す
    3. 紐が抜けないように結び方でアレンジ
  6. まとめ

ズボンからスカートにリメイクするために準備した材料

いけだゆみ
いけだゆみ

家庭科レベルで簡単リメイク服では

おうちにある家庭用コンピューターミシン(手縫いのみのリメイクもあり)

・小学校の時に揃えた裁縫セット  でできる

本当に着られる”家庭科レベル”のリメイク服の作り方や洋服のお直し方法をご紹介しています。

必要最低限の裁縫セットとは>>>

そのほかに必要なアイテムはたったの3つです!

ニット生地用ミシン糸

(伸び縮みする糸なので、生地が引っ張られた時に糸だけ切れてしまうのを防ぎます)

手芸材料の専門店 つくる楽しみ
¥330 (2023/02/02 13:03時点 | 楽天市場調べ)

ニット生地用ミシン針

(針先が丸く、ニット生地を傷めることなく縫うことができます)

手芸材料の専門店 つくる楽しみ
¥352 (2023/02/02 13:07時点 | 楽天市場調べ)

伸びどめテープ

(伸びる生地が必要以上に伸びヨレヨレになってしまうのを防ぎます)

手芸材料の専門店 つくる楽しみ
¥484 (2023/02/02 13:09時点 | 楽天市場調べ)

この3つだけ。

私がカートに入れた時は合わせて

たったの1325円でした!

では

順番に手順をご紹介しますね。

縫い目を解く作業(5工程)

丁寧な下準備が後で効いてきます!解いて伸びどめテープを貼る作業です。

裾のリブ生地を綺麗に外す

今回リブ生地は再利用するので、切らないように丁寧に外していきます。

ロックミシンで縫われているのでまずはロックされているリブ生地とメインの生地の間にリッパーを差し込んで糸を切っていきます。

リブ生地とスウェット生地を縫い合わせている糸は

軽く生地を引っ張ると糸だけにリッパーをかけられるはずです。

一気に引きちぎらずに2、3目切ったら広げ、また2.3目切ったら広げと地道にやっていきましょう。

内股側の縫い目を丁寧に解く

ズボンは

右前 左前 右後ろ 左後ろ

の4枚の布で構成されています。

ズボンからスカートにするには

右前と右後ろで合わせている縫い目を

右前と左前での縫い合わせに変えるのが最短の方法です。

ですから今回解くのは股の部分だけ

サイドの縫い目はそのまま利用します。

リブの部分と違って縫い代も最低限しか取られていないので、より丁寧に外していきましょう。

縫い目を左右に軽く引っ張ると糸だけ見えるので

それをリッパーで1目ずつ切ります。

どこまでほどくかは、スカートの広がる幅を想像して決めます。

最終的に決めるのは縫う時なので

ここでは大体のイメージを持って

縫われたままでよいところは残しておきましょう。

リッパーがガッと行ってしまうのが怖ければ糸切りバサミでも大丈夫です。

でも刃の厚みがあるので、それがきちんと入る隙間を広げてから切りましょう。

このズボンの場合、端処理はされていたものの

リブ生地のところほど複雑ではないので

表から縫い目を広げて糸を切る方が簡単でした。

アイロンをかけて生地を整える

ズボンの状態のままだと

洗濯した時のよれや畳みぐせ

縫い目を解いた時引っ張った後が残っています。

新しい生地から服を作っていくなら

水通しや地直しをして生地をまっすぐにしますが、

ここは手軽なホームソーイングです。

さらにリメイクですから、まだ縫いとめられたままの箇所と解いた箇所が入り混じった状態です。

水通しや地直しは難しい状態ですよね。

この場合はよれを落ちつかせることをメインに

軽く引っ張って布目をまっすぐにしながらアイロンで整えていきましょう。

解いた縫い代にはアイロンを当てずに

折り返しの線は残したままにしておくといいですね。

縫い代が少ないのでなるべく刺激せずほつれをおさえたいのと、

この後の作業の目安にするために

あえて縫い代には当てずにすすめていきます。

スカート丈、広がり具合を決めて裾を切る

スカートのデザインを確定させます。

ピタッとタイトなデザインなら広がりを抑えて

フレアデザインにしたいなら左右の足を離して

好みの広がり具合にしましょう。

ここでスカート丈も決めてしまいます。

後でリブ生地を足すのでその分短くしておきます。

この時注意したいのが股下部分の布が足りなくならないようにすること。

ズボンを切り広げると股の部分の布幅が最大で

股下から裾にかけて段々とすぼまった形をしています。

広げすぎてしまうと真ん中の部分の布が足りなくなってしまうのです。

もちろん足りない部分に切り落とした布を足して仕上げることもできます。

今回はそこまで広がったデザインにはしたくなかったのと

布を付け足すのが面倒で(笑)そのままの生地で広げられる最大サイズにしておきました。

上に重なる側の縫い目の裏に伸びどめテープを貼る

これで左右の布を縫い合わせる箇所が決まりました。

ここの縫い代に『伸びどめテープ』を貼っていきます。

伸びどめテープとは

ミシンで縫うことで伸びてしまったりクシャッと縮んでしまったりということを防ぐために

縫い目になるところに貼っていく接着芯の一種です。

今回は伸びどめテープの中でも1番伸縮性の高い

バイアスタイプを使用しました。

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アイロンを使って接着していくのですが

今回はこの部分に貼っていきます。

後で表から縫い目を見せながら縫っていくので

その縫い目の裏に貼っていくのです。

バイアステープなのでかなりグイーンと伸びますが

引っ張るのはあくまでカーブに合わせる程度

この先着ている間に伸びる分を残す気持ちで貼っていきます。

股部分を縫い合わせる作業(5工程)

しつけ縫いが重要になります。スタイルを決めて縫い合わせていきましょう。

縫い合わせる部分をしつけ縫いして試着

先ほど決めた広がり具合でしつけ縫いをして

試着をしてみましょう。

しつけ糸はあると便利ですが

わざわざ用意しなくても大丈夫です。

手縫い糸やミシン糸など余っている糸を使ってください。

あまりきっちり縫いすぎてしまうとミシンで本縫いするときに邪魔ですし

よれてしまう原因にもなるのでスカートの形がわかる程度で大丈夫です。

しつけ縫いした部分をミシンで縫い合わせる

股の部分を縫い合わせていきます。

ミシンにニット生地用ミシン糸をセットします。

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糸はレジロン糸を使いますが、

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ミシンの縫い方は普通地縫いを選んで大丈夫です。

もっと伸縮が必要なTシャツや下着などは

あえてギザギザさせることで伸びる余裕をつけた伸縮地縫いを選ぶこともありますが

今回の生地の場合はそこまでの必要はありませんでした。

縫い代を折った端ギリギリ、1mmくらいのところをきっちりぬっていけるように

ミシンの速度は最も遅い速度にしておきます。

縫いはじめて余裕があるなら早くしてもいいですね。

股の真ん中だった場所はほぼ90度に曲がっています。

ここで縫い代同士が重なった部分がとても縫いづらいので

いらない部分は切り落としてしまいましょう。

縫い始めと縫い終わりは返し縫いをして糸を切ります。

裏に重なった生地を切り落とす

ここで重なった裏側に不要となる生地が出てきます。

ここに厚みがあると着心地も悪くなってしまうので1cmほど残してカットします。

あまりギリギリのところで切ってしまうと

この後端処理ができなくなるので

ヒラヒラしすぎない程度に、でも余裕を持って残しておきましょう。

切りはしをジグザグミシンで処理する

先程切った部分を端処理していきます。

縫う部分以外の布を左に寄せ、ジグザグミシンをかけていきます。

布端に合わせて縫うというよりはできる限り表の生地との縫い目に近いところが良いです。

縫った後布端にあまりができるようなら

その部分はカットしてしまって大丈夫です。

せっかくのジグザグを切ってしまわないように気をつけましょう。

お尻側の裏に重なった生地は補強のため残す。まつり縫いと伸びどめテープで処理

今回のズボンは

太ももむっちり土偶体系の私が着ていたものなので(笑)

後ろ側の股部分が擦れて生地が薄くなってしまっていました。

本当なら後ろ側も重なった生地を切ってしまいたいのですが

補強ためにこちら側は重ねたままにすることにしました。

裏の生地の端は表に響かないように縫い付けます。

今回は手縫いでまつり縫いをします。

布はしはジグザグミシンでもいいのですが

この時は夜中だったので(汗)音の立たない手縫いとアイロンで処理することにしました。

先程の伸びどめテープを今度は布端ギリギリで貼りました。

ジグザグミシンで処理するならミシンをかけてからまつり縫いをするという順番になります。

リブ生地を縫い付ける作業(5工程)

今ある生地でなんとかするのがリメイクの醍醐味!

足りない部分も”見えないなら別のもので代用する”工夫が楽しいですよね。

リブ生地を半分に切り同じ長さを余った裾の生地から切り出す

リブ生地を広げると長さはスカートの半分と少しだけ。

裾はぐるっと一周裾を覆いたいので半分に割って使うことにしました。

表側にはリブ生地が見えるように

裏側はズボンを切って余った部分を同じ長さに切って継ぎ合わせて使います。

余った生地に半分に切ったリブ生地を重ねて同じ長さ分切り出していきましょう。

当然細切れに短くしか取れないのでミシンで繋ぎ合わせていきます。

ミシンをかけたらアイロンで半分に割ってなるべく表に響かないようにします。

この生地の場合はそこまでほつれやすくはないのと

中に折り込んでしまうところなので端処理はせずに隠してしまいます。

心配な場合はジグザグミシンをかけても問題ありません。

元のリブ生地も繋ぎ合わせて長い一本の紐状にします。

裏側用に用意した生地が繋げた状態のリブ生地と同じ長さになるまで

余った生地から取り出していきます。

リブ生地と余った生地を縫い合わせる

リブ生地と繋ぎ合わせた裏側用の生地を縫い合わせます。

ここも中に折り込んでしまうところなので端処理はしませんでした。

縫い合わせてから半分に折りアイロンをかけます。

この時注意したいのが

リブ生地を裏側に1cmほど折り込むことです。

これでこの先洗濯などで多少よれたとしても裏側の生地が見えずに済みます。

上にはみ出した裏側の生地はリブ生地に合わせてカットします。

リブ生地の両端を残して8割くらいをミシンでスカートの裾に縫い付ける

作ったリブをスカートの裾に縫い付けていきます。

ピッタリの長さで用意し、ずらさずに縫い合わせていけるといいのですがなかなか難しいものです。

そのため8割くらいを縫い合わせてから微調節することにしました。

リブ生地の端はスカートの後ろ側の真ん中にします。

そこから左右に10cmくらいを残して前側を先に縫い付けましょう。

リブ生地の両端が綺麗に合わさる場所を決めミシンで縫い合わせる

8割を縫い合わせるとリブ生地の両端が綺麗に合わさるところが決めやすくなりました。

リブ生地を一旦広げ、両端を縫い合わせます。

アイロンで半分に割りもう一度半分に戻しましょう。

残った2割のリブ生地をスカートに縫い付ける

残した2割をスカートに縫い付けていきます。

残りの部分にきちんと均等に縫い付けられるように

引っ張りすぎたりギャザーがよってしまわないようにしましょう。

綺麗に縫い合わせたら

リブ生地の表裏、スカート生地の3枚をまとめてジグザグミシンで端処理します。

端処理した部分は上のスカート生地側に倒してアイロンをかけます。

市販のトレーナーなどを見ると

リブ生地がキュッとしまって上の生地がふんわりと膨らむようなシルエットになっていますよね。

そんなイメージに近づけられるようにアイロンをかけました。

上の生地に縫い止めることまではしませんが

一度アイロンでくせをつけておくと洗濯を重ねてもシルエットが残りやすくなると思います。

これでスカートの完成です!

ウエストゴムを細ゴム対応にする作業(3工程)

ここからは子供サイズにウエストを調節するちょっとした工夫です。

扱いやすい細ゴムの2本使いで

ゴム通しも簡単にできるように改造します。

ウエストゴムを取り除きゴム通し穴が3本できるようにミシンをかける

元の状態ではウエスト部分のリブ生地が伸びて薄くなってしまい

中のゴムが回ったり上に寄ったりしてしまっていました。

元のゴムは太いものが1本入っていたのですが

太いゴムは割高ですし、ゴム通しがしづらいのも悩みでした。

そこで

もともとあったウエスト調節紐と合わせて3本の通し穴を作ることにしました。

こうすればこんな普通の幅のゴムでも

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締め付けが一点に集中することなく履くことができます。

真ん中にある紐通し穴の上下に1本ずつミシンをかけます。

この時上の穴も下の穴も真ん中の紐通し穴からゴムを入れることができるように

紐通し穴から2cmくらい離したところからミシンをスタートさせます。

ゴム通し穴の上下に細いゴム、真ん中にウエスト紐を通す

ゴムと紐を通していきます。

ゴムの長さは伸ばさない状態でウエストの長さピッタリにすると

ちょうどよい大きさになりますよ。

ゴムを通したら両端を縫い合わせます。

結んでも大丈夫ですが縫った方が肌あたりが優しくなります。

縫い代のぶん短くなって履いた時にきちんとウエストにフィットしてくれるようになりますよ。

紐が抜けないように結び方でアレンジ

真ん中の紐は機能的には必要ないものですが

アクセントとしてあったほうが可愛いなと思い残すことにしました

せっかくなので可愛く結ぶアレンジで処理します。

今回は三つ編み風の結び目にしました。

今は他にもたくさんの結び方のアイディアがあります。

抜け防止にも大きめの結び目を作っておくと良いですね。

まとめ

今回のリメイクは

総額1325円

制作時間3時間ほどで仕上げることができました。

家事や他の用事の隙間時間にやっているので

日数で言うと5日ほどかかりました。

リメイクだけに集中できればもっと早くできたかと思います。

慣れた作業は段々とスピードアップできます。

リメイクする元の服によって細かなところは変わってきますが

ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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