色って無限にありますよね。
生地の色もたくさんありすぎて、生地ごとにミシン糸を買って用意していると
とんでもない量のミシン糸を保管する必要が出てきます。
毎回毎回ピッタリ使いきれる訳ではないですしね。
そこで、どんな生地にも対応できる神7ならぬ神4
生成色、黒色、ベージュ色、グレー色
万能カラーの4色をご紹介します。
一見「合わなそう…」な生地に合わせた実際の写真や
それでもあえて色合わせをして購入したシーンもお話しします。
家庭科レベルで簡単リメイク服では
・おうちにある家庭用コンピューターミシン(手縫いのみのリメイクもあり)
・小学校の時に揃えた裁縫セット でできる
本当に着られる”家庭科レベル”のリメイク服の作り方や洋服のお直し方法をご紹介しています。
白色ではなく生成色を!ミシン糸の万能カラー生成色とは?
生成色とはどんな色?
”生成色“ってきいたことありますか?
“きなり”と読み、パキッとした白色よりも黄味がかったベージュ寄りの色のことを言います。
ベーシックな“白色”が漂白された完全な白だとすると、生成色はその前の自然な色合いの白なのです。
生地として販売されている場合は
周りの葉や茎のカスである、茶色の繊維が残ったまま仕立てられていることもあります。
基本色の白色に比べて彩度は落ちますが
逆にどんな白色にも馴染むのでおすすめです。
生成色のミシン糸があう生地の色は?
200色あるという方もいるほど、様々な色味のある白色ですが
生成色であればほとんどの白色に馴染んでくれます。
白色だけではなく、クリーム色やパステルカラーなど
もとの色に白を混ぜたような淡い色合いの生地なら自然に馴染みます。
また逆に濃い色の生地の仮縫いに使えば目立つので、ほどく時に便利です。
紺〜黒色に特化!黒色のミシン糸
黒色のミシン糸が合う生地の色は?
黒色■■■、群青色■■■、紺色■■■など
濃い寒色にさらに黒を混ぜたような色には、黒色の糸を使うのがおすすめです。
また薄い色の生地の仮縫いに使えば目立つので、ほどく時に便利です。
意外⁈黒色が“合わない”生地の色
グレーは一見すると黒が薄まっただけなので、黒色の糸でも良さそうな気がしますが
実は黒い糸を使うと目立ってしまいます。
このような彩度が低いけど薄い色には次でご紹介するグレーを使います。
暖色寒色で使い分け!カメレオンな万能カラーグレー&ベージュ
暖色とは?万能ミシン糸ベージュが合う生地の色
暖色(だんしょく)とは暖かそうなイメージを持つ色のことです。
赤色、だいだい色、黄色などが含まれ、薄くなったり濃くなったりしても暖色に分類されます。
この暖色の生地にはベージュ色の糸1本だけ準備すれば大丈夫です。
そもそも、ミシンで作るほとんどのアイテムは
通常”中表”と言われる裏から縫う方法で縫うので、表から糸が見えることは少ないですが
生地の境目の隙間から覗く糸が真っ黒だと目立ってしまいます。
でもベージュ色なら、無いに等しいと言っていいほど目立ちません。
またステッチが見える場合も、暖色系生地にベージュならほとんど気になりません。
寒色とは?万能ミシン糸グレーが合うミシン糸
寒色(かんしょく)とは冷たそう、寒そう、涼しそうなイメージを持つ色のことです。
青色、紫色、緑色などが含まれ、薄くなったり濃くなったりしても暖色に分類されます。
この寒色の生地にはグレーの糸が似合います。
青や紫など、特に濃い色の生地の場合は、中表で縫うなら黒でもあまり目立ちませんが
グレーであれば万能に、寒色のどの色にも合わせてくれます。
またステッチが見える場合も、寒色系生地にグレーならほとんど気になりません。
濃い色にも合うの?万能カラーグレー&ベージュのお手並み拝見
このブログでご紹介しているリメイク服も
ほとんどのものでベージュかグレーを使って仕上げています。
実際にどの程度”カメレオン化”してくれるのか、見てみましょう。
ピンクの生地×ベージュのミシン糸
ピンクの生地でできたパフスリーブのTシャツです。
袖のゴムシャーリングが伸びてしまったのゴムを取り替えるリメイクをしました。
こちらのリメイクに使用したのは”ベージュ”のミシン糸です。
高精細な写真ではないので、実際の見え方と少し異なるかと思いますが
言われなければ違う色のミシン糸だとはわからないくらい馴染んでくれています。
薄茶色チェックの生地×ベージュのミシン糸
薄茶糸の5mmと細かいチェックの生地で作ったサマーワンピースです。
こちらもベージュのミシン糸を使っています。
チェックなど無地以外の生地は
数目進むごとに生地の色が変わるので、完全に生地の色に合わせるということは不可能です。
そのような場合でもベージュやグレーの中間色は両方の色に馴染んでくれます。
水色の生地×グレーのミシン糸
幼稚園の園服、夏物のプリーツスカートです。
大きめを購入した年少さんのために裾上げをしました。
こちらはグレーのミシン糸を使っています。
表にはっきりとステッチが見える作りになっていますが、綺麗に馴染んています。
元々の縫い目はきちんと水色の糸を使っていたのですが
その時とほとんど大差のない見た目に仕上げることができました。
それでもちゃんと買いたい!あえて追加購入したミシン糸
デニム調!ステッチを見せたいなら#30の太い糸
デニムやデニム風の服は黄色〜ゴールドの太いステッチが特徴ですよね。
ミシン糸の太さは”#〇〇”もしくは”〇〇番”のように数字で表されています。
#30が厚手の生地用の太い糸、#60が普通地用、#90が薄手の生地用の細い糸です。
デニムをリメイクする時は、やはりデニム用の太い糸があるとそれらしい仕上がりになります。
こちらは後付けで股部分のファスナーをつけたところですが
元々なかった部分にゴールドの縫い目を入れることで、よりデニムらしくなりました。
カラーデニムも同色ながら太いステッチが特徴です。
こちらは子供のカラーデニムをキュロットスカートにリメイクしたものです。
ポケットの真ん中から下がリメイク後の縫い目ですが
しっかり太い#30のミシン糸を使用することで上の元の縫い目とも綺麗に馴染ませることができました。
ちなみに糸のピンク色は、元のものとは若干異なる色になってしまったのですが
同じ太さのミシン糸が続くことで、全体的には違和感なく馴染ませることができます。
見えないところはベージュやグレーのミシン糸でも大丈夫ですが
やはりステッチが見える部分には、合う色の太い糸を使うのがおすすめです。
フォーマル生地には上質な専用糸を
こちらは入学式用に作ったワンピースとボレロです。
このようなフォーマルシーンのお洋服には、きちんと合わせた糸を購入するのがおすすめです。
この場合は光沢のない生地だったので、通常のミシン糸の中で色味の合うものを購入しました。
ただしビジネススーツのような光沢のある生地や、サテンなどには
光沢のあるファイン糸を選ぶなど、糸選びにもこだわりたいですね。
レース縫い付けには細糸でなじませて
生地の上にレースを縫い付ける場合は
普通地用よりも細い糸を用意するのがおすすめです。
色は生成色で縫い付けています。
ピンク系のレースにはベージュ系、ブルー系のレースにはグレー系など
色の合わせ方は普通の太さのミシン糸と同じです。
テープ状に太さが変わらないレースの場合は
多少レースからはみ出すことも気にせず、ミシンで一直線に縫って問題ありません。
#90の細い糸がレースの一部のように見え、違和感なく縫い付けることができます。
[まとめ]ミシン糸は万能カラー4色でOK!
今回はたくさんあるミシン糸の中でも万能カラー
生成色、黒色、ベージュ色、グレー色、についてご紹介しました。
私も以前はその都度合う糸を購入してしまっており、今も糸の在庫がすごいことになっているのですが
いつかは
#30、#60、#90
×
生成色、黒色、ベージュ色、グレー色
だけで綺麗に揃えてしまってもいいかなぁと思っています。
ミシン糸の色合わせは悩まず
まずは万能カラーのこの4色を揃えて、気軽に始めてみてくださいね。
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