「どのミシンなら”本当に着られる服”を作れるの?」
実はほとんどの服は家庭用のコンピューターミシン1台で作ることができるんです。
自分で着るため、子供が着るための服作りであれば
ロックミシンや職業用ミシンは使わなくても、”本当に着られる服”が作れてしまいます。
実際にこのブログでご紹介しているリメイク服は、私が家庭用コンピューターミシンだけを使って作っています。
今から買うならおすすめは
シンガーSC327モナミ・ヌウアルファ
少し下のモデルならジャノメNP400がおすすめです。
この2台の違いは何なのでしょうか?
上位モデルはどんなところが”上”なのか?
下位モデルにすることのデメリットとその対処法
などについてご紹介しながら
”家庭用コンピューターミシンだけで服作りはできる”ことを証明していきたいと思います。
私の使っているミシンはこんなミシン
正直に言ってしまうと私は今、ご紹介した2台よりもさらに下のモデルを使っています。
ごめんなさい!ミシンをお仕事にしているわけではないので
そんなにしょっちゅう買い替えできなくて・・・
2011年発売のモデルでその当時は最新のものだったと思いますが・・・・
厚い生地で止まってしまう、糸調子が狂いやすい、薄い生地が進んでいかないなど
慣れてきた今だからこそ対処できるようになった”コツ”で何とか乗り切っているという感じです。
そんなストレスの中で縫っているからこそ
今からコンピューターミシンを購入したいと考えているあなたには
快適にミシンライフをスタートして欲しいなぁと思っています。
もうミシン買っちゃったんだけど・・・というあなたもご安心ください。
少し面倒な手順が増えるかもしれませんが
↓こんなミシン↓でなければ一応、”本当に着られる服”に仕上げることは可能です。
まずは、この10年前のコンピューターミシンで作れたものをご紹介しますね。
家庭用コンピューターミシンだけで作ってきたもの
伸びる生地で子供のズボン
体操服ズボンの下に着る緩めのスパッツとして
膝が破れた私のパジャマをキッズ90サイズのズボンにリメイクしました。
破れた部分を避けながら型紙を当てて生地を取り、足りない部分は生地をツギハギして使いました。
伸び止めテープと伸縮地縫いで、ピロピロすることも突っ張ったりすることも無く着られます。
直径1mの大物、サニーマット
直径1mある大物も、針の右側(ふところ)の大きなミシンなら縫えます。
硬さは無いものの綿の入った分厚い生地でしたが、何とか縫い進めることが出来ました。
セレモニー服
小学校の入学式用に娘のセレモニースーツを作りました。
かっちりしたものって
ハンドメイド出来なさそうに見えて実はハンドメイド向きなんですよ。
ひと工程ひと工程丁寧に仕上げていく必要がありますが
”ゆっくり””丁寧”は家庭用コンピューターミシンの得意分野です。
ハロウィンコスプレ
1日だけのハロウィンコスもコンピューターミシンがあれば気軽にさせてあげることが出来ます。
ネットで買ったカラフルな不織布なら
複雑なプリキュアのコスチュームも端処理なしで簡単に再現できます。
幼稚園グッズ
定番の幼稚園、保育園グッズも凝ったデザインに挑戦できます。
薄手ながら丈夫な帆布を2枚重ねた切替デザインも、針をつきさす力が強いコンピューターミシンなら縫えるんです。
スラックスの直し
お店で頼むと500円や1000円といった金額がかかる裾上げやウエスト出しも
コンピュータミシンがあればお家で出来ちゃいます。
表に縫い目が出にくいまつり縫い機能が付いたコンピュータミシンなら、ビジネスやフォーマルの裾上げもできます。
最近の紳士服メーカーのスラックス
おしりの部分の縫い代が余分に付いていませんか?
ここ、実は直線縫いだけで簡単にウエスト出し出来るようにするためのものなんです。
スラックスは大きいのでふところの大きなミシンだとスムーズですね。
つまり、初心者こそ高機能コンピューターミシン
「ただ縫えるだけでいい」そう思っていて、今まであまりミシンに触れる機会がなかった人にこそ
丁寧な作りでトラブルも少なく、ゆっくり綺麗に縫えるコンピューターミシンをおすすめします。
日常的に着られる服を何着も作ってきた私も
「今の自分には”まだ”職業用ミシンは必要ないかな」と思ってるんです。
レンタルスペースなどで貸してくれるところもあるので
一度使ってみたいとは思ってます!
家庭用コンピューターミシン、
お値段は少し高めですが1台で完結できる優れものです。
その上、使い方がわからないと言う理由で挫折させない優しい作りを兼ね備えているんですね。
家庭用ミシンでのリメイクに使っている、本当に必要な機能
実際に本当に着られる服をリメイクしてきて、最低限必要だと思う機能を挙げていきます。
直線縫い(針位置と縫い幅の調節)
まっすぐ縫える、これはどんなに安いミシンでもできることです。
そのなかでも針が来る位置を、元の位置から左右数mmズラすことのできる”針位置の調節”と
同じ1目でもざっくり大きくしたり、ぎゅっと細かく縫ったり出来る
”縫い幅の調節”ができることがとても役に立っています。
針位置を移動させることによってファスナーのキワや縁のステッチなど
mm単位で縫う位置を指定することが出来、よりキレイな仕上がりに繋がります。
肩の膨らみなど少しギャザーを寄せてから胴体側に縫い付ける時は
荒い縫い目でミシンをかけ、片方の糸を引いてギャザーを寄せます。
手縫いでもギャザーを寄せることは出来ますが、均一な縫い目になるミシンの方がよりキレイなギャザーに仕上がるのです。
ボタンホール縫い
ボタンを付けるのは手縫いが基本ですが、ボタンホールは逆にミシンでないとできない作業です。
最近のコンピューターミシンは、専用の押え金にボタンをセットするだけで
そのボタンピッタリのボタンホールを作ってくれるんです。
ちなみに私は
子供のお弁当用のナフキンの端処理にも使っています。
伸縮生地(Tシャツなど伸びる生地)縫い
伸縮地縫いと三段縫いがついているかどうかは要チェックです。
伸び縮みするニット素材には伸縮するミシン糸(レジロン糸が有名)が必須ですが
その働きを助けてくれるのが”伸縮地縫い”です。
例えばショーツの様に大きく伸ばして着るものも、レジロン糸と伸縮地縫いのダブル使いなら
家庭用コンピューターミシンでもその伸縮についていける縫い目ができます。
針の右側(ふところ)が大きい
針の右側の右手を置く位置のことを”ふところ”と呼びます。
このふところが小さいコンパクトミシンだと、大物を縫う時に肩をすぼめて作業することになります。
右側に生地が溜まると重ねて縫ってしまったり、針先がよく見えず縫い目がズレたりしてしまいます。
左側を広くするサイドテーブルも大事ですが、右側の広さも気にすると、より快適に作業できますよ。
ジグザグ縫い
布の端処理はロックミシンでなくても全く問題ありません。
ほとんどの場合、家庭用コンピューターミシンにあるジグザグ縫いで対応できるんです。
このスモッグの端処理もジグザグ縫いだけで行いました。
丸2年、毎週洗濯していましたがこのように問題なく着ることができています。
自動糸調子
自動糸調子の中でも機械式とコンピューター式があります。
最上位のコンピューター式の方がより正確な調整をしてくれます。
最初にご紹介したコンピューターミシンの場合
上位のシンガーSC327モナミ・ヌウアルファが”コンピューター式”
ジャノメNP400が機械式です。
この機能削ってもいい?
快適なミシンライフを考えて作られた家庭用コンピューターミシン
無駄な機能などありません。
でも、何でもかんでも最上位機種が買えるわけではありませんよね。
ここでは少しなら妥協してもいい、家庭用コンピューターミシンの減額ポイントを挙げていきます。
全自動糸通し
今販売されているコンピューターミシンは、どんなに安いモデルでも”糸通しガイド”はついています。
下ろしてきたガイドの爪に糸を引っ掛けるだけで針に糸が通ります。
針の穴に直接糸を通さなければいけないようなものはほとんどありません。
全自動なら更にひと手間減らすことが出来ますが、私はこのガイドだけで特に不便は感じていません。
サイドカッター
ロックカッターという名前のメーカーもありますが、取り外しできる交換用押さえで
ロックミシンのように布端を切りながらジグザグ縫いをしてくれる機能です。
ただこれだけで完全にロックミシンを再現出来る訳ではありません。
切れ味、スピードなどを考えると、ジグザグ縫いをしてからハサミで切るのでも十分かなと思います。
同じ値段なら付いていて損はありませんが、それで高くなってしまうならあえてつける必要はないでしょう。
刺繍機能、模様縫い
模様縫いの種類は家庭用コンピューターミシンのアピールポイントです。
でも服のテイストには好みというものがありますよね。
刺繍そのものや家庭用コンピューターミシンでできるライン状の模様は
どちらかというとナチュラルテイストやカントリー調のデザインを連想させるものが多いです。
選ぶ楽しみはありますが、作る服のテイストを考えて使う機会が少ないようであれば
種類が少なくても問題ない機能だと思います。
名前縫い機能
名前は基本的に不変のものですが、学年や組は毎年変わりますよね。
名前縫いをした布を毎年付け替えるなど、活用する方法はありますが
このようなお名前エリアを作っておき
毎年手書きでアイロン接着シートを貼り変える方が私は楽でした。
ロックミシンっていらないの?
リメイクならロックミシンは不要です
リメイクならロックミシンが必須なTシャツなどの基本アイテムは
1から作るより安いものを購入したり中古で探した方が楽です。
リメイクであっても意外と服作りには工程が多いので
市販品に頼れる部分は頼ると挫折せずにきちんと着られる服を仕上げることができます。
また、スパッツや水着など伸ばした状態で体に密着させて着るような服は
ロックミシンであっても技術を必要とする作業になります。
貴重な時間と労力を使うくらいなら難しいパーツは市販品に頼るのも一つの手ですね。
Tシャツ2枚を切り替えたデザインなど、伸びる生地同士を繋ぎ合わせる位のリメイクなら
伸び止めテープと伸縮する糸、伸縮地縫いの組み合わせで対応できますよ。
職業ミシン+ロックミシンになってもコンピューターミシンは大活躍!
先ほどお話ししたように家庭用コンピューターミシンだけでも
本当に着られるリメイク服を作ることはできます。
職業用ミシンやロックミシンは、コンピューターミシンに満足できなくなってからで大丈夫です。
むしろコンピューターミシンは、ロックミシンや職業用ミシンを買った後も使い続けるんです。
そのうち乗り換えるつもりでも、しっかりしたものをおすすめしたいのです。
ロックミシンはロックのみ、職業ミシンは直線のみです。
実は模様が縫いたい、ボタンホールが作りたい時は、プロでもコンピューターミシンを使っているんです。
だからこそ、コンピューターミシンで作り続ける人にもお仕事にしていく人にも
良いコンピューターミシンをおすすめしたいんです。
「職業ミシンでないとパワーが足りないのでは?」という意見も以前はありましたが
今は上位機種の家庭用コンピューターミシンなら、職業用直線ミシンにも負けを取らない作業ができます。
確かにロックミシン+職業用ミシンは早く縫えます。綺麗で力強く作業が出来ます。
でもまずは家庭用コンピューターミシンを使ってみてください。
おすすめのコンピューターミシンなら、本当に着られる服が作れる
良いコンピューターミシンを選ぶ条件
リメイクをご紹介しているこのブログで私が考える
ミシンを購入するのに必須の条件は以下の通りです。
・修理パーツのある大手メーカー製(JUKI、ジャノメ、シンガー、ブラザー、ジャガー)
・針の右側の面積が十分あり大きく安定していること
・直線,ジグザグ,伸縮地縫い、針位置の変更、縫い目の幅の変更、速度の調節ができること
・販売店独自の長期保証があり、知識のあるミシン専門店で購入すること
この条件でおすすめできる販売中のモデルをご紹介しますね
「モナミヌウアルファSC327」(シンガー)
優しい作りのコンピューターミシンの中では最上位クラスのミシンです。
自動糸切り機能や止め縫いがあるので、糸切りバサミなど持ち替える必要がないのがいいですね。
糸がなくなったり切れたりして縫えなくなった時も原因を液晶画面でお知らせしてくれるんです。
押さえの圧を強くしたり弱くしたりできるので、厚物から意外と失敗しやすい薄いするするした生地まで難なくこなしてくれます。
文字縫いもついていますし、せっかくならより良いものをおすすめします。
「NP400」(ジャノメ)
グッとお手頃になったモデルですが
自動糸切り機能や分厚い生地の端でも押さえの水平をキープしてくれる機能など
”縫う”という作業は正確にこなしてくれます。
文字縫いこそありませんが
刺繍縫いやパッチワークの縫い合わせなど、装飾に使える模様を選べる楽しさがありますね。
「ミシン、使ったことあるよ」という方に、より良いものとしてお勧めしたいです。
「S71-SL」(ブラザー)
文字縫いが必須条件という方におすすめはこちらです。
自動糸切り機能はないものの、コンピューターミシンの快適さをキープしながら文字縫いをすることができます。
家庭用コンピューターミシンの購入はミシン専門店で
家庭用コンピューターミシンの購入は
通常の通販サイトや家電量販店ではなく「ミシン専門店」での購入をおすすめします。
格安価格と安心5年保証の日本ミシンサービス株式会社ご紹介しているのは全国に約30の実店舗も構えネット販売でも人気の「ミシン販売専門店」です。
冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどをネットでワンクリックでポンッと買える人はなかなかいませんよね。
こうした家電よりもっと人それぞれ、何通りもの使い方ができるミシンも
同じくらい買うお店にもこだわって欲しいのです。
もし壊れてしまってもミシン専門店なら安心できます。
単なる取次ではなく、そこにいる熟練の職人さんがあなたのミシンを直接見て修理してくれるんです。
しっかりメンテナンスすれば家電以上に長く使えるミシン。
安心できるお店で納得できる相棒を見つけてくださいね。
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