ボタンホールに縦と横があるのはなぜ?向きの違いにはこんな意味が!

道具とコツ

洋服を作っているとふと考えること

ボタンホールに縦向きと横向きがあるのはなぜなのでしょうか?

Yシャツの場合、一番上だけが横であとは縦という場合が多いですよね。

実はボタンホールの縦向きと横向き

それぞれ意味があってあえてその向きにしているんです。

この記事では

ボタンホールに縦と横の違いがある理由と

洋服を作る時、どこにどちらを使えばいいのかがわかります。

↓どこにどんな縫い目を使えばいいのかについてもご紹介しています↓

縦を使う意味と横を使う意味

ボタンホールは”動く””伸びる”から

ボタンホールを横から見るとこのようになっています。

穴とボタンの大きさは同じですが、着ている最中にボタンホール内にあるのは糸だけです。

なのでこのように糸がボタンホールの端から端まで移動することができます。

そのためボタンホール側の生地は

穴の大きさ分ボタンを縫い止めている側の生地からずれてしまうのです。

またボタンホールは引っ張られることによって

このように潰れた形になることもできます。

つまり理論上ボタンホールはその大きさの分だけ、縦にも横にも動いたり伸びたりすることができるのです。

この動きを利用するために、もしくはその動きが体の動きの妨げにならないように

ボタンホールの縦向きと横向きは意味を持って使い分けられているんです。

ボタンホールは”引っ張られる”から

ボタンの止め外しを子供に教える時、私は

「引っ張ってボタンさんの通るトンネルを作ってあげて」

と説明しています。

このトンネルを作る動き、意識はしていませんがボタンの止め外しには必須の動きです。

ボタンホールはこの引っ張る動作がしやすい向きに付けられているんです。

例えばビジネス用のYシャツの場合

前のボタンは左右から手を伸ばしてくるので、ボタンホールは縦になり横に引っ張って広げます。

一方袖のボタンは

手のひらの上でその手の指先を使って押さえ、反対の手は腕に沿わせるように持ってきて引っ張ります。

そのため上下から引っ張れる横向きのボタンホールになっているのです。

Yシャツの一番上のボタンホールが横向きなのはなぜ?

ではYシャツのボタンの一番上だけ横向きのボタンホールなのはなぜでしょう。

これは上の2つの理由を総合すると納得できる理由なんです。

Yシャツのボタンホールが縦向きなのは

  • 左右から手を伸ばすので縦向き
  • 上下に動く遊びがあった方が、手を上に上げるなどの体の動きの妨げにならない

といった理由からです。

ただし一番上まで縦向きになってしまうと、一番人に見られる首元がずれてしまいます。

一瞬ズレるだけなら問題ありませんが、重なり合った生地は摩擦によってずれたままになってしまうこともあります。

そのため一番上のボタンだけ横向きにして、上下方向のずれが起きないようにしているのです。

また首元を一人ひとりにフィットさせることは難しいので

横向きボタンで左右に遊びがある方が都合が良いという理由もあります。

このように着る動作まで考えてボタンホールの向きは決められています。

もちろんデザイン的に「ここは縦がいい」「横がいい」という理由で

反対向きのボタンホールになっていることもあります。

絶対にこうしなければいけないという決まりはありませんが

どっちにするか迷ったら、実際に着る動作をシュミレーションして決めると良いですね。

縦を使う場所と横を使う場所

市販の洋服も上のような法則に従ってボタンホールの縦横を決めていることが多いです。

ここでは縦に使っている洋服や素材、横に使っている洋服や素材をたくさん挙げていきます。

作ってみたい洋服、使ってみたい素材に合わせて選んでみてくださいね。

縦に使う場所や素材

シャツ

上でご説明したように比較的タイトで体の動きにフィットするYシャツなどは

縦向きのボタンホールを使い、一番上のみ横向きにしているものが多いです。

ブラウス

シャツと同じように薄く柔らかい素材のブラウスも

体の動きにフィットする縦向きのボタンホールを使っています。

カーディガン

ジャケットの下にも着れるような薄手のカーディガンはボタンも小さいものが多く

縦向きのボタンホールで上下の遊びができるメリットを取ることが多いようです。

横に使う場所や素材

ジャケット

比較的厚みのある生地であり、シャツなどと比べると余裕を持たせた幅のジャケットは

横向きのボタンホールを使います。

大きなボタンを使うとボタンホールも大きくなるので、縦向きでは左右に引っ張った時に穴が見えてしまいます。

きちんとした見た目が重要なジャケットには横向きのボタンホールが使われているのです。

コート

ジャケットと同じようにコートも分厚い生地で、幅に余裕を持った作りです。

また中に着る服の厚みで横に広がりやすいので、横向きのボタンホールを使用します。

首元

首だけでなく手首足首も含まれます。

脱ぎ着する時に動く部分、動きによって太さが変わる部分は横向きのボタンホールを使います。

ズボンのウエスト

横への力が強く加わるウエストも横向きのボタンが向いています。

特に作業着として誕生したジーンズなどは丈夫なハトメ穴のボタンホールを使用することが多いです。

子供服

大きく体を動かす子供の服は、大人用よりも横向きボタンホールを使用することが多いです。

タイトなシルエットの服も少ないので縦向きでなくても十分遊びがあるからです。

ただ、お着替えの練習をする年頃の子には

縦向きで本人が止め外ししやすいボタンホールにしてあげると良いでしょう。

ちなみに同じボタンホールでもよく見ると細かい違いがあります。

主にどのくらいの力が加わるのかによって使い分けられています。

  • シャツ用 小さなボタンに使われる通常のボタンホール
  • ネムリ穴 片側が丸いもの、胸元の社章や花用で穴が空いていないことも
  • ハトメ穴 大きなボタンを止める太い糸の束が収まる場所を空けてあるボタンホール

ボタンホール縦と横の違い、まとめ

今回は、ボタンホールに縦と横の違いがある理由と

洋服を作る時、どこにどちらを使えばいいのかについてご紹介しました。

絶対に縦でなければいけない、横でなければいけないという決まりはありませんが

その意図を考えると自ずとどちらにするのか決まってくるかと思います。

最近のコンピューターミシンでは用途に合わせてボタンホールの種類を選べるものも出ています。

ジャケットなどいつかは大物にもチャレンジしてみたいなと思うなら

作れるボタンホールの種類も確認しておくといいですね。

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