【早見表付き】ミシン糸の太さ&種類を解説!番号の見方と選び方。

道具とコツ
いけだゆみ
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ミシン糸の選び方に迷ったことはありませんか?

同じ色、同じ長さのミシン糸でも、太さにはいくつか種類があるんです。

この記事では生地の厚さに合わせて糸の太さを選ぶ基本の選び方を押さえつつ

応用的な使い方もご紹介します。

使いたい生地にぴったり合ったミシン糸を見つけて、素敵な作品作りを楽しみましょう!

↓ミシン針の太さの見分け方はこちら↓
↑初心者に親切!おすすめのミシン針メーカーもご紹介↑
  1. 【早見表付き】ミシン糸の太さの種類と選び方
    1. ミシン糸の太さ、選び方早見表
    2.  ミシン糸の太さは何で決まる?「番手」について解説
    3. ミシン糸の太さを表す「番手」の見方
  2. 生地の厚さ別!おすすめのミシン糸の太さ 
    1. 薄い生地(シフォン、ローンなど)におすすめのミシン糸
    2. 普通地(コットン、リネンなど)におすすめのミシン糸
    3. 厚地(デニム、キャンバスなど)におすすめのミシン糸
  3. ミシン糸の素材について
    1. ミシン糸の素材による種類分け
      1.  綿糸
      2. ポリエステル糸
      3. 絹糸
      4. ナイロン糸
    2. ミシン糸の作り方による種類分け
      1. フィラメント糸 
      2. スパン糸
    3. 要するに初心者におすすめのミシン糸は・・・
  4. [応用]生地に合わないミシン糸をあえて使う&特殊な下糸の使い方
    1. 上糸と下糸の色を変える
    2.  装飾用によく使われる糸
      1. ステッチを魅せる糸
      2. あえて太い糸を使う場合
      3. あえて細い糸を使う場合
    3.  ゴムカタン糸を下糸につかう
    4. ウーリーロックミシン糸を下糸に使う
  5. [応用編]ミシン糸の太さ、こんな使い方ならどうなる?
    1. 薄い生地に#30の太い糸を使うとどうなる?
    2. 逆に厚地には#90の細い糸でも縫える?
    3. ミシン糸の素材によって、縫い心地に違いはあるの?
    4. ラメ糸やメタリック糸などの太さ選びは普通の糸と同じでいいの?
  6.  [まとめ]ミシン糸の太さの種類をマスターしよう!

【早見表付き】ミシン糸の太さの種類と選び方

ミシン糸の太さ、選び方早見表

糸の太さを選ぶ基準は、ずばり”生地の厚さ”です。

薄い生地には細い糸を、厚地には太い糸を使うのが基本。

以下の早見表を参考に、使いたい生地に合った糸の太さを確認してみましょう。

生地の厚みミシン糸の番手ミシン針の太さおすすめの用途例
薄地#60~#909号~11号シフォン、ローン、ガーゼなどの軽くて薄い生地
普通地(中厚)#50~#6011号~14号コットン、リネン、ダブルガーゼなどの中厚の生地
厚地#20~#5014号~16号デニム、キャンバス、重厚なリネンなどの厚い生地
家庭用コンピューターミシン、布帛生地使用時のミシン針と糸の太さ早見表

 ミシン糸の太さは何で決まる?「番手」について解説

#90」「#60」「#30」…この数字、一体何を表しているのでしょうか?

実はこれは、ミシン糸の太さを表す「番手(ばんて)」と呼ばれる単位。

番手は数字が大きくなるほど糸は細くなり、数字が小さくなるほど糸は太くなります。

例えば、#90の糸より#60の糸の方が太く、#30はさらに太い糸ということになります。

番手は基本的に日本産業規格(JIS)や国際的な規格に基づいて生産されています。

ですので日本製でも海外性でも、たとえメーカーが異なっても同じ番手の糸は同じ太さと考えて大丈夫です。

ちなみに実際の太さについては、繊維という変形しやすい素材なので正確に測ることはできません。

一般的には一定の長さを束ねた時の重さなどを用いて番手を区分けしています。

メーカーさんの方が詳しく書かれていますのでもっと詳しく知りたい方はこちらも読んでみてください。

ミシン糸の太さを表す「番手」の見方

ミシン糸のパッケージには、必ず番手が記載されています。

「#〇〇」というように、シャープ記号の後に数字が書かれていることが多いです。

文章内の場合は〇〇番という書き方をしていることもありますが、同じ意味となります。

↓糸巻きの色でわかりやすいシャッペスパンのミシン糸は初心者におすすめ↓

生地の厚さ別!おすすめのミシン糸の太さ 

薄い生地(シフォン、ローンなど)におすすめのミシン糸

  • シフォンやガーゼなどの薄手生地に適している
  • 細めなので縫い目が目立ちにくい

普通地(コットン、リネンなど)におすすめのミシン糸

  • 一般的な服地やシャツ地などの中厚生地に適している
  • 太めすぎず細めすぎず、バランスのいい糸

厚地(デニム、キャンバスなど)におすすめのミシン糸

  • デニムやキャンバスなどの厚手生地に適している
  • 太めの糸なので強度があり、ステッチが引き立つ

ミシン糸の素材について

ミシン糸には様々な種類があり、それぞれ特徴的な性質を持っています。

糸の種類によって、仕上がりの強度や風合い、適した生地が変わってくるんです。

ここでは、ミシン糸の主な素材の種類と特徴について詳しく見ていきましょう。

ミシン糸の素材による種類分け

 綿糸

メリット

  • 天然素材の優しい風合いが人気
  • 扱いやすく一般的な縫製に適している
  • 吸湿性があり肌触りが良い

デメリット

  • ポリエステル糸と比べると強度が劣る。
  • 伸縮性はない

ポリエステル糸

メリット

  • 綿糸に比べ強度が高く、伸縮性もある
  • 合成素材なので比較的安価で虫食いも少ない

デメリット

  • 熱に弱いため、高温でのアイロンがけは注意が必要。
  • 静電気が発生しやすい。

絹糸

メリット

  • 艶やかな光沢となめらかな手触りが特徴
  • 高級感のある仕上がりになる
  • 吸湿放湿性に優れている

デメリット

  • 他の素材に比べて値段が高い
  • 強度が弱い
  • 水に弱く縮みや色落ちが発生しやすい

ナイロン糸

メリット

  • 伸縮性があるのでニット素材に使える
  • 耐久性が非常に高く、アウトドア用品やスポーツウェアに適している 
  • 光沢感があり、美しい仕上がりになる 

デメリット

  • 熱に弱いのでアイロンがけはごく低温で行う
  • 紫外線によって劣化することもある

ミシン糸の作り方による種類分け

同じ素材で作られた糸でも作り方によって異なる名前で販売されています。

フィラメント糸 

メリット

  • 長繊維から作られ、滑らかで柔らかい仕上がり
  • 高い光沢感が特徴で、上品な印象になる

デメリット

  • スパン糸と比べると摩耗に弱く毛羽立ちやすい
  • 比較的値段が高く種類が少ない

スパン糸

メリット 

  • 短繊維を撚り合わせて作られており、フィラメント糸に比べて厚みがありしっかりした仕上がり
  • 摩擦に強く、日常使いする衣類に最適 
  • 染色性が良いためカラーバリエーションが豊富 
  • 比較的安価でどの手芸店でも入手できる

デメリット

  • フィラメント糸に比べて光沢感が少ない
  • 糸くずがでやすい

要するに初心者におすすめのミシン糸は・・・

以上のような特徴を総合的に考えると、初心者さんには”シャッペスパン”のシリーズがおすすめ!

↓糸巻きの色でわかりやすいシャッペスパンのミシン糸は初心者におすすめ↓

縫いやすさの面でも、管理のしやすさの面でも扱いやすいですよ!

[応用]生地に合わないミシン糸をあえて使う&特殊な下糸の使い方

ミシン糸の太さの選び方は、基本的に”生地の厚みに合わせて”です。

そして上糸と下糸は基本的に同じ糸を使用します。

ただし場合によっては上糸と下糸、異なるミシン糸を選ぶこともあります。

また、生地の厚みで考えると”適さない”ミシン糸を使用する場合もあります。

ここではその例を見ていきます。

上糸と下糸の色を変える

例えばリバーシブルにしたい作品の場合、表裏で生地の色が異なることがあります。

こんな時は、生地の色に合わせて上糸と下糸の色を変えると、どちらから見ても糸が目立ちにくくなります。

ただし、糸調子がきちんと釣り合っていないと

裏の糸が表に、表の糸が裏に見えることがあるので注意が必要です。

 装飾用によく使われる糸

裏面を見せない仕様の場合

節約のために上糸にのみ装飾用の綺麗な糸を使い、下糸には普通の綿糸を使用することもあります。

ステッチを魅せる糸

ドレスやビジネス着には、光沢のある糸を使用することで上質で洗練されたイメージを出すことができます。

シルク糸やレーヨン糸は上品な光沢があり、フォーマルな場面にも最適です。

ただしこれらの糸は切れやすく、丈夫な綿糸やスパン糸を下糸に使うと糸調子が釣り合いません。

必ず試し縫いをして糸調子を揃えてから使う

特に目立つ箇所を縫う時はもったいなくても上糸と下糸を揃えて使う、といった工夫が必要です。

あえて太い糸を使う場合

デニムなどのカジュアルウェアでは、太い糸を使用した目立つステッチが特徴です。

強度を高めるために太い糸を使用した結果、特徴的なステッチになりました。

なので例えば重たいものを入れるバッグなどへのリメイクなら、上糸下糸両方に太い糸を使用しましょう。

ただ”デニム調”になれば良いと言う程度の小物へのリメイクなら

下糸には普通の太さのミシン糸を使用しても問題ありません。

この場合も糸調子が狂うのでしっかり調整しましょう。

あえて細い糸を使う場合

レースなどの装飾を上から縫い付ける時は、あえて細い糸を使用することでレースに糸を馴染ませます。

レースに使われている糸と同じか、もっと細い糸を使いましょう。

色に関しては意外と完璧に合わせなくても馴染んでくれます。

繊細な細い糸を使用するには細い針を使います。

ちょっとした圧でも針は折れます。

下糸は同じ細い糸を使い、なるべくミシン針に負荷をかけないようにするのが良いでしょう。

↓合わないミシン針を使うとキケン!?↓
↑ミシン針の太さの見分け方もチェック↑

 ゴムカタン糸を下糸につかう

↓パフスリーブのゴムが伸びてしまったTシャツのお直しをしています↓

袖口やウエストなど、伸び縮みする必要があるギャザーに使うのがゴムカタン糸です。

ゴムカタン糸は髪の毛用のゴムよりも細いゴムで下糸としてボビンに巻いて使用します。

下糸がゴムになるので簡単にギャザーを寄せることができ

脱ぎ着の際に伸ばしてもきちんと元のシルエットに戻ります。

ウーリーロックミシン糸を下糸に使う

大きく伸縮するTシャツなどを縫う時、上糸にレジロン糸、下糸にウーリーロックミシン糸を使用すると

家庭用コンピューターミシンでも伸びるニット生地を縫うことができます。

市販の洋服では

スポーツウェアの裏の縫い目やショーツなど、特に伸ばして着用する洋服に使われています。

ごく普通のアイロンの温度でも溶けてしまうので注意は必要ですが

家庭用コンピューターミシンで伸びるニット生地を縫う場合は必須のミシン糸です。

↓家庭用コンピューターミシンでも伸びるニット生地は縫える↓
↑伸びるニット生地にはレジロン×ウーリーロックミシン糸↑

[応用編]ミシン糸の太さ、こんな使い方ならどうなる?

あえて一般的な使い方とは違うミシン糸の選び方をするとどのようになるのでしょうか?

一般的でなくても、その仕上がりがあなたのイメージ通りなら「やっちゃダメ!」ってことはないんです。

具体例を挙げるのでぜひ参考にしてみてください。

薄い生地に#30の太い糸を使うとどうなる?

そのアンバランスさをあえて求めるのならば問題ありませんが、

糸が太すぎて生地がよれたり、縫い目が突っ張ったりして

美しいドレープが台無しになってしまうこともあります。

また糸が目立ちすぎて、せっかくの繊細な生地の風合いが損なわれてしまうかもしれません。

そもそも薄手生地用の細いミシン針に太いミシン糸が通らない

太いミシン針を使用すると生地に大きな穴が空き目立つ、といった問題もあります。

このような問題に関してはこちらの項目で詳しく解説しています。

逆に厚地には#90の細い糸でも縫える?

こちらもアンバランスさをあえて求めるのならば問題ありません。

ただし、糸が細すぎて生地の厚みに負けてしまい、縫い目が綺麗に揃わない可能性があります。

また、強度が足りずに、縫い目が切れやすくなってしまうことも考えられます。

さらに、薄い色のデニム生地に細い糸を使うと縫い目が目立たず

特にステッチをデザインとして活かしたい場合は注意が必要です。

このような問題に関してもこちらの項目で詳しく解説しています。

ミシン糸の素材によって、縫い心地に違いはあるの?

同じ太さでも、素材によって糸の滑りやすさや強度、仕上がりの風合いは大きく変わってきます。

こちらは手縫いでやってみるとわかりやすいのですが

光沢のある糸は通りやすく毛羽立ちのある糸は生地に引っかかりやすくなります。

生地自体も素材の差があるので組み合わせは挙げきれませんが

あまりにもミシンが途中で止まってしまうなどの問題がある場合は、ミシン糸の素材を変えてみるのも一つの手です。

ラメ糸やメタリック糸などの太さ選びは普通の糸と同じでいいの?

ラメ糸やメタリック糸は糸がデコボコしていて引っかかりが多いので

通常の選び方より穴の大きな太いミシン針を使うのがおすすめです。

また異素材の組み合わせなのでどうしても切れやすく注意が必要です。

ミシンで絡まると無数の繊維が複雑に絡まって解くのが非常に困難です。

いきなり本番の生地でスタートするのはリスクが高いので、必ず試し縫いをしましょう。

 [まとめ]ミシン糸の太さの種類をマスターしよう!

今回はミシン糸の太さや種類について詳しく解説しました。

ここでもう一度基本のミシンと生地の組み合わせを見てみましょう。

生地の厚みミシン糸の番手ミシン針の太さおすすめの用途例
薄地#60~#909号~11号シフォン、ローン、ガーゼなどの軽くて薄い生地
普通地(中厚)#50~#6011号~14号コットン、リネン、ダブルガーゼなどの中厚の生地
厚地#20~#5014号~16号デニム、キャンバス、重厚なリネンなどの厚い生地
家庭用コンピューターミシン、布帛生地使用時のミシン針と糸の太さ早見表

基本的には薄い生地には細い糸、厚い生地には太い糸を使うことがわかりました。

基本を理解した上で作りたいイメージによってあえてハズすこともできます。

他にも家庭用コンピューターミシンでイメージ通りの仕上がりにするには

についても気にするとより綺麗な仕上がりになります。

こちらについてもぜひチェックしてみてくださいね。

↓ミシン針の太さにも種類があります↓
↓ミシン糸は4色あればどんな生地にも合わせられます↓
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