家庭用ミシンでまっすぐに縫うコツは、どんなに安いミシンでも高いミシンでも
ズバリ『針を見ない!』と言うことです。
「針を見なきゃ縫えないじゃん」と思われるかもしれませんが
もちろん針が仕上がり線の真上に来るようにきちんとチェックはします。
でもちょっとしたコツで、”縫うその瞬間”に「ちゃんと縫えているかな?」と確認せずに
より”キレイに縫う”ことに集中することができるんです。
この記事ではミシンで
まっすぐ縫えない、縫い目がガタガタになってしまう、ふと気がつくと斜めに縫い進めてしまっている
と言うお悩みを解決する、ミシンでまっすぐ縫うコツをご紹介します。
ミシンでまっすぐ縫うコツは『針を見ない』ってどういうこと?
突然ですが、車の運転をする時あなたの視線はどこにありますか?
ミシンの針先は車で言えばタイヤですが、タイヤを見て運転なんてできませんよね。
おそらくほとんどの方が道路そのものを一つの”線”として
少し先の道路の形、カーブの角度などを見ていると思います。
実はミシンでキレイに縫うコツはこれと同じなんです。
もちろん実際に縫うのは針先なので、生地が滞りなく押さえに入っていくかを確認しながら縫います。
でもミシンの縫い目をまっすぐに縫うには
その針で縫う一目ではなく一本の線として、仕上がり線の上を走らせる感覚を持って欲しいんです。
まっすぐ縫えない時は”針”ではなく”端”を見よう。
ほとんどの家庭用コンピューターミシンの針の下には金属の板があります。
その一部にボビンの入る水平がまがあるものが多いのですが、この金属の板を”針板”といいます。
針板には何本か縦線が刻まれていますよね。そして10、20・・・といった数字も書かれています。
これは針の下りるその位置から何mm離れているかを表しているんです。
このラインに布端をピッタリ合わせて縫い進めることで
布端から針までの長さが一定に保たれ、まっすぐ縫うことができるようになっているんですね。
また、ミシンの押さえもガイドとして使えます。
ミシンの針は押さえの中心に降りてくるので、押さえの端に生地の端を合わせるだけで
針から布端までの長さが一定になってくれます。
この写真の場合、先に縫っておいた縁かがり縫いの縫い目の端を
押さえの金属とプラスチックの境目に合わせることで、縫い代を一定に保っています。
普通の縫い代なら押さえの外側、キワを縫うときには押さえの内側、と使い分けもできちゃいます。
安いミシンでも後付けOK。まっすぐ縫うために使える道具。
ほとんどのミシンで針板にガイドが刻まれていますが、
針ではなく布端を見てと言われてもいきなり目線を変えるのは、やはりそれだけでは難しいですよね。
また、洋服でも小物でも縫い代1cmというものが多いのですが
カーテンの裾上げのように5cm、10cmといった大きな縫い代の場合はどうすればいいのでしょうか。
ここでは「針を見ない?そんなの無理!」というあなた、また大物を縫うあなたに
使える道具、お家にあるものでできる工夫をご紹介していきます。
[便利道具]大きな縫い代にはワイドテーブル&マスキングテープ
カーテンの裾上げのように5cm10cmなど布端から大きく離れたところを縫う時は針板が使えません。
そんな時にはミシンのオプションパーツである”ワイドテーブル”やマスキングテープが使えます。
布端が針より右にある時は、ふところと呼ばれる空間にマスキングテープをまっすぐ貼ります。
針が下りる位置から必要な縫い代分の長さを測り、その位置に自分でガイドを作ってしまうんです。
参考リンク>>>[戻せます!]幼稚園のプリーツスカートの切らない裾上げ方法。夏服編。
マスキングテープは何度でも貼り直しができるので
まっすぐの線が取れるまで微調整して綺麗に貼りましょう。
まっすぐにさえ張ることができれば、何cmの縫い代でもキレイに縫うことができますよ。
左側に縫い代を置かなければいけない場合は
ミシンのオプションパーツとして販売されている”ワイドテーブル”が役に立ちます。
別タブで商品ページが開きます。
ワイドテーブルは大物を縫うときに布の大部分がミシンから落ち
重みでまっすぐを保てない、ということを防ぐために便利な道具です。
必ずしも必要ではありませんが、あると便利な道具ですね。
このワイドテーブルにはメモリが付いているものが多く、右側より大きな縫い代にも対応しています。
メモリがないワイドテーブルもありますが
この場合もマスキングテープでガイドを作ってしまえば問題ありませんね。
[便利道具]「針を見ないとか絶対無理!」ならマグネット定規
「針を見ないで縫うなんて怖い!難しい!」なら、物理的に壁を作ってしまうのがおすすめです。
裁縫道具として”縫い代ガイド”というものがあります。
これで布端のガイドを線ではなく小さな出っ張りにすることができるのです。
壁に当たる感覚が得られるので、”布端を見る”という行為を指先の感覚で代用することができます。
布は柔らかいものですが、ガイドに当たればきちんと”当たった”という感覚は得られるんです。
目線を針に向けることができるようになれば、より安心して縫うことができますね。
ガイドはどのメーカーのミシンにも対応できる汎用品がほとんどです。
その中でも私は”マグネット定規”という名前で販売されている
針板に磁石で固定するタイプをおすすめしています。
簡単に位置を変えることができ、跡も残らない、でも縫っている間はズレることがなく便利ですよ。
基本的につけっぱなしでOKなので、無くさずに済みます。
ミシンでまっすぐ縫うコツ、まとめ
今回は家庭用ミシンでまっすぐ縫うコツをご紹介しました。
最初に例に挙げた車の運転も、教習所では目先ばかり見がちでも
だんだんと遠くを見て余裕を持った運転できるようになりましたよね。
ミシンも回数をこなすうちに、肩に力を入れることなく”端を見る”ができるようになりますよ。
マグネット定規など便利な道具を上手に使って、どんどん縫ってみてくださいね。
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