[初心者必見]ミシンの下糸、巻き方の基本。ゆるいボビンの巻き直しも可!

道具とコツ

家庭用ミシンの下糸の巻き方は

ミシン初心者がミシンを動かす”前”にザセツしがちなポイントの1つです。

「そもそも巻き方がわからない!」

「説明書の巻き方見ながらやったのになんか糸がゆるい・・・」

「なんか軸みたいなところに絡まった!」

などなど・・・

そんなミシン初心者さんがボビンの巻き方をマスターするコツは

↑ココ↑にあります!

ゆるい巻き方のボビンをそのまま使うと

ミシン針にも、上糸にも、ミシン本体にも、そしてせっかく用意した生地にも傷がつく可能性があるんです!

この記事では

巻き方が分かりずらい、ゆるい巻き方になってしまう下糸の巻き方を

ミシン超初心者さんでも分かりやすく丁寧に解説していきます。

いけだゆみ
いけだゆみ

家庭科レベルで簡単リメイク服では

おうちにある家庭用コンピューターミシン(手縫いのみのリメイクもあり)

・小学校の時に揃えた裁縫セット  でできる

本当に着られる”家庭科レベル”のリメイク服の作り方や洋服のお直し方法をご紹介しています。

必要最低限の裁縫セットとは>>>

ミシンの下糸、ボビンへの巻き方の基本6ステップ

①上糸立てにミシン糸をセットする

おうちでの趣味や入園入学準備では

ほとんどのおうちでミシン糸は1色につき1巻きしか用意していないと思います。

ですので、先に下糸として使う分をボビンに巻き取ってから上糸をセットするのが一般的です。

下糸を巻くという動作も家庭用ミシンに最初から組み込まれている動作です。

大抵の家庭用コンピューターミシンでは、下糸巻きの時も上糸用の糸立て棒のところからスタートします。

まずはボビンに巻きたいミシン糸を糸立て棒にセットしましょう。

手縫い用糸はNG!ボビンに巻く下糸も”ミシン用糸”を使用してください>>>
糸を止めておく切れ目に引っかかると糸切れの原因に!糸巻きの向きにも注意しましょう>>>

②ミシンに印字された線を辿って糸を伸ばしていく

現在販売されている家庭用コンピューターミシンは、こちらの記事でもご紹介してますが

とことん初心者にわかりやすい作りになっています。

ミシンのボディに印字された糸かけガイドは

家庭科の教科書にも「この線の通りに」って載っているくらい一般的ですよね。

ボビンに下糸を巻く時もこのガイドを辿っていけば簡単に通すことができます。

ミシンによって糸縦棒の位置や向き、糸の通し方は異なりますが

家庭科室にも置いてあるような、比較的お安めでそこまで最新機種でない家庭用ミシンの場合

この私のミシンのような作りになっているかと思います。

奥の糸立てスタンドが気になっちゃった方は>>>

あなたのミシンの作りが「全然違う・・・」でもご安心を!

大切なのは”糸かけガイド”通りに糸を進めていくことと

この小さい軸のようなボタンのような部品の中の

”この小さい金属の板にきちんと挟むこと”の2つだけなんです!

棒の部分はメーカーによって名称が異なりますが”糸案内台”のような名前がつけられていることが多いです。

そしてこの薄く小さい金属の板は”テンションディスク”と呼ばれています。

このテンションディスクと上のボタンのようなボッチの間に糸を確実に挟み込むことによって

そのミシンにとって最も適切なテンション(糸を引っ張る圧)で下糸巻きができるように設計されています。

ミシンは意外と繊細な機械、ちょっとしたことに見えますが

ここを注意するだけでトラブルが解決したって方もたくさんいるのでしっかりチェックしましょうね。

③ボビンの穴の”内から外へ”ミシン糸を通す

ボビン立てにボビンをセットする前に、先にボビンに糸を通してしまいます。

というのも下糸をボビンに巻くときは、糸を”内から外へ”通すので立ててからでは大変だから、なんです。

ボビンの上の面に空いている糸通し穴に”内から外へ”ミシン糸を通します。

針よりは大きい穴ですが、難しい場合は手縫い用の糸通しを使っても大丈夫です。

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④ボビン立てにボビンをセットして下糸巻きモードにする

ボビンを刺して下糸を巻く用の棒もメーカーによって名称が異なりますが、ここではボビン立てと呼びます。

ここに先ほど糸を通した穴が上にある状態でボビンをセットします。

ボビンに下糸を巻く時の”スタート””ストップ”は一般的に縫う時の”スタート””ストップ”と同じです。

使っていない時に勝手にミシン針が動いてしまうと危険なので”下糸巻きモード”にして

”スタート””ストップ”ボタン(もしくはフットコントローラー)を操作してもミシン針が動かない状態にします。

”下糸巻きモード”への変更は機種によって異なります。

比較的お安めの機種の場合、ボビン立てをそのまま右にスライドするのが一般的です。

液晶画面がついたようなモデルの場合は画面操作で下糸巻きモードを選択する機種もあります。

⑤糸の端をしっかり持ってスタートする

きちんと下糸巻きモードに変わったら、縫う時と同じボタンかフットコントローラーでスタートします。

この時ボビンの穴に通したミシン糸の端を手でしっかり持って抜けないようにしましょう。

手に1〜2回巻きつけて巻き取る圧に耐えられるようにしても大丈夫です。

20回ほど巻き付けば、巻き始めを後から巻いた糸が押さえてくれているので手を離しても大丈夫です。

ただ、手で持っていた部分の糸とこれからボビンに巻く糸が絡んでしまうと後から取るのが難しいので

いったん下糸巻きをストップして、ボビンの穴の根本ギリギリで糸をカットします。

教科書やその他の媒体では

”ボビン立てにセットする前に手で2〜3回巻き付ける”という方法が書かれていることもありますが

私の場合、右回りか左回りかどちらに巻いていくのか覚えるのが面倒だったのと

2〜3回でしっかり巻き始めを固定するのが難しかったので、この方法をとっています。

どちらの方法でも

ミシン糸がたわむことなく、ボビンにゆるく糸が巻かれることがなければ、好きな方法で構いません。

⑥ボビンのふちから2〜3mm手前でストップする

ボビンへの下糸巻きはかなりのスピードで進むので、すぐボビンいっぱいに巻けてしまいますが

ボビンのふちから2〜3mm手前でストップするようにしましょう。

なるべく下糸切れを起こさないように、ギリギリまで巻いておきたいのですが

あまりにもふちギリギリまで巻いてしまうと、いざ縫う際、上糸が下糸を引っ掛けて一目縫う時に

ふちからはみ出た余分な糸まですくってしまい、ガガガッ!っとミシンが止まってしまう原因になります。

最近の初心者向けの家庭用コンピューターミシンでは、適切な量が巻けたら自動で止まる物もありますが

少しお安めの機種ではこちらが操作して止めるまでずっと巻き続けてしまう物もあるので

ボビンのふちが近づいてきたら速度を少し遅くして、2〜3mm手前でしっかり止めるようにしましょう。

初心者のつまずきポイントを解決!ミシン下糸の巻き方の注意点

テンションディスクの隙間をしっかり通す

ミシンの糸かけをする時って

「なんでこんなにあっちこっち引っ掛けなきゃなんないの?」

「もっとシンプルに糸巻きから針にダイレクトにいっちゃダメなの?」

と思ってしまいますが

”ミシンの設計時に想定した、適切で一定のテンションで糸が通り続ける”

それが綺麗に、そしてトラブルなくミシンで縫い物をするには、”遠回りのように見えるけど近道”なんです!

下糸巻きの場合はボビンに繋がる直前の、この”テンションディスク”が一番重要。

ここにしっかり糸を挟み込むことができればボビンへの下糸巻きはほぼ成功です。

糸は意外と丈夫なので両手でピンッ!と張って持って、グイッと入れ込んじゃってください。

ピラミッド型や砂時計型は×、キレイな円柱にしよう

巻き終わったボビンを横から見てください。

上から下まで同じ太さで巻けていますか?

もしピラミッド型や砂時計型になっているなら、残念ですが巻き直しましょう。

いざ縫い始めた時、下糸のボビンもものすごい速さで回転します。

するとピラミッド型や砂時計型の糸は、振動によって高いところから低いところに雪崩を起こします。

崩れたところは糸がゆるんでいるので

このゆるんだ状態で縫う機構に入っていくと糸調子の狂いにつながるのです。

初心者さんが使う家庭用コンピューターミシンでは大抵の場合

説明書通りにスタートすれば自動的に均一に巻いていってくれます。

でも何度撒き直してもうまくいかないときは少しサポートしてあげてください。

目打ちの軸の部分などツルツルとしたもので

テンションディスクからボビンまで伸びた糸を、ちょっと押して下げたり引っ掛けて持ち上げたりします。

高速で回転している物なので上げ下げはほんの少しだけで大丈夫です。

「上の方を巻いたから次は下の方」ではなく縫っている間どのタイミングでも均一の太さでいられるように

常に動かしながら上下行きつ戻りつしてくださいね。

ゆるいボビンはトラブルにも…ミシン下糸、失敗した時の巻き直し方

異常があったら即ストップ!目を離さないで

「なんか下の方ばっかり巻けてる?」

「テンションディスクからボビンまでの糸が、なんかビョンビョンしてる?」

「ボビンじゃなくて軸に絡まった!!」

これはすぐにストップしてください!

一旦そうなると軌道修正はできないので、面倒ですが”外してやり直し”になります。

特にボビンたての軸に絡まった場合

軸の回転が妨げられてミシンにダメージを与えたり、ミシン糸が引きちぎられたりします。

ボビン立てに絡まってしまった場合は、糸を切って確実に糸を全て取り除き

ミシン内部に糸が入ってしまうことがないように注意しましょう。

テンションディスクからボビンまでの糸がビョンビョン動いてゆるい巻き方になった場合や

ピラミッド型や砂時計型になってしまった場合

糸はまだ使えるのでもう一度ボビンに巻き直すことができます。

ボビンからボビンへもOK!ミシン下糸の巻き直し方

ゆるく巻けてしまったボビンですが、糸はまだ無事なので再度巻き直してしっかり使いましょう。

やり方は簡単。

ゆるい巻き方になってしまったボビンを上糸立てにセットして

もう一つ用意したボビンに巻いていくだけです。

元のボビンの巻きがゆるくても、しっかりテンションディスクに挟み込んで圧を掛ければ大丈夫です。

上のボビンの巻き方の基本をよく見て、しっかり巻き直してください。

巻き終わりは糸端が軸に絡んだり、またゆるんできてしまうのを防ぎたいので

テンションディスクから外れる前にストップさせて、最後の数巻きは手で巻いてください。

こんな時のために、ボビンは複数個持っておくのがおすすめです。

[まとめ]ゆるいはNG、ミシン下糸の巻き方。続きもチェックして!

今回は、巻き方が分かりずらい、ゆるい巻き方になってしまう下糸の巻き方を

ミシン超初心者さんでも分かりやすいように細かく解説してきました。

見落としがちな”テンションディスク”にしっかり挟み込むという一手間を忘れなければ

ボビンへの下糸の巻き方はもう完璧です。

巻き直しも実は簡単にできるということも覚えておいてくださいね。

このブログでは他にも、ミシン初心者さんが初めてミシンを使う時

「あれ?」と思ってしまいがちなポイントを細かく丁寧に解説しています。

上糸のかけかた>>>

糸調子とはなんなのかとその合わせ方>>>

針や糸の太さの違いと選びかた>>>

まっすぐ縫うには目線をどこに合わせればいいのか>>>

などなど、合わせてご覧くださいね。

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