初心者必見!ミシン台の選び方|テーブルの高さに着目で作業効率UP

道具とコツ

いざミシンを買って「さぁ、作るぞ!」の前にちょっと頭をよぎるのが

どこでミシン使う?どこにミシン片付ける? ですよね。

ミシン作業、そして生地の裁断やアイロンなど、ソーイングに必要な作業をするのに理想的な空間とは

こんな感じの広ーいテーブルがある家庭科室の環境なんです。

裁断とアイロンとミシン、全部並べてできる大きなテーブルを余裕を持って使えると

動かずその場でどんどん作業が進められるので、ストレスなく作業を続けることができます。

また、ミシンでの作業は細かな作業が続くので、長時間座っても疲れにくい高さの机と椅子も重要です。

でもお仕事にするわけでもない、私やあなたのようなおうちソーイング組は

そんなにお金をかける訳にもスペースを割く訳にもいかないですよね。

そんな制約の中でも最大限快適なミシン環境を作るには

作業テーブル兼収納台になるワゴンタイプのミシン台がおすすめです。

この記事ではそんなおすすめミシンテーブルと裁断スペースやアイロンスペースの確保の仕方

迷った時の決め手になる自分にあった高さのミシンテーブル、椅子の高さの計算方法もご紹介します。

いけだゆみ
いけだゆみ

家庭科レベルで簡単リメイク服では

おうちにある家庭用コンピューターミシン(手縫いのみのリメイクもあり)

・小学校の時に揃えた裁縫セット  でできる

本当に着られる”家庭科レベル”のリメイク服の作り方や洋服のお直し方法をご紹介しています。

必要最低限の裁縫セットとは>>>

ミシンは座卓よりテーブル!高さも収納も抜群のワゴンタイプが◎

コックピットのようにミシン、アイロン、裁断台に手が届くのが理想・・・

例えばポーチのふたの部分を縫うとき

中表で縫い合わせて

カーブの部分にハサミで細かく切れ目を入れて

表に返して形を整えたらアイロンをかけて

ふちにステッチをかける

というようにミシン→作業台→アイロン→ミシンと、次々使う道具が変わっていきます。

たった1パーツでこれですから、ポーチ全体を仕上げるにはこの何倍も往復が必要になります。

そんなミシン作業を時間のロスなく、道具の持ち替えや移動のストレスなく快適に行うには

作業スペースの”コックピット化”がおすすめです。

コックピット化とは飛行機の操縦席のように、必要な道具を全て手に届く範囲に効率的に配置すること。

ハンドメイド作家さんなど洋裁をお仕事にされている方の作業部屋の写真を見ると

1歩動けば、キャスター付きの椅子で半身動けば、または椅子でクルッと回転すれば

簡単に必要な道具に手が届くように、みなさん工夫された配置になっています。

でも、ミシンを始めたばかり、ミシンが楽しくなってきたけどあくまで趣味、という場合

それだけのために常設の作業場を作るのは現実的に難しいですよね。

出し入れがワンアクションのバタフライテーブル式ワゴンタイプが◎!

そんな私やあなたのようなおうちソーイング組におすすめなのが

バタフライ式テーブルでタイヤがついた、ワゴンタイプの移動できる机です。

ミシンのテーブルとして使う机を選ぶポイントは以下の通り。

  • 家庭用ミシン付属のワイドテーブルがしっかり置ける横幅がある(70〜80cmは必要)
  • ミシンがワンアクションで出せる、しまえる
  • キャスターで好きな場所、角度に移動できる
  • コンパクトに畳めて押し入れやクローゼットにそのまま入れられる

加えてこちらの商品は

  • 収納部分に扉がなくミシンの出し入れがよりスムーズ
  • フレームがスチール製で磁石製の便利アイテムの一時置きに最適
  • お値段が安い

という点でおすすめしています。

子供が幼稚園に行っている間や、寝かしつけてからのわずかな時間に最大限ミシン時間を作るには

サッと出せてギリギリまで作業してサッとしまえることが大切。

また子供服でも120くらいになってくるとある程度生地も大きくなってくるので

縫っている最中に生地自体の重みで引っ張られ縫い目がズレることもあります。

これを防ぐためにはミシンからはみ出た生地も同じ高さに置いておけるように

ワイドテーブルを使うのがおすすめです。

ミシン自体の大きさ+ワイドテーブルを置いても余裕がある横幅にしましょう。

テーブルの高さに着目!じっくりミシン作業でも疲れない姿勢を数値化

ワゴンタイプのミシンテーブルは既製品ですからなかなか好きな高さに変えることは難しいですし

押し入れなどに収納するならその場所の棚の高さなども考えなければなりません。

となるとミシンテーブルを決めた後、椅子を用意するという順番がおすすめです。

というのも

同じ姿勢でじっくり取り組むミシン作業には、座面と天板の高さの”差”が何より重要だからなんです。

ミシン作業なら”差尺”を少し高めに計算するとgood

差尺とは

”差尺(さじゃく)”とはテーブルの天板と椅子の座面の高さの”差”のことをいいます。

例えばこんなダイニングテーブルとソファーの前に置くようなローテーブルを比べると

ダイニングテーブルと椅子の差尺は大きく、ソファとローテーブルの差尺は小さいということになります。

そのテーブルで書き物をするのか、食事をするのか、という目的や

使う人の体格によって最適な差尺は変わってきます。

この差尺を求めるのに必要なのは使う人の”座高”です。

座高は現在小学校の身体測定でも測らなくなってしまったくらい馴染みのないものですが

こんなことに役に立つんですね。

差尺の求め方

お家の壁にお子様用の身長計が貼ってあればその前に椅子を置くなどして計測できますが

ここでは日本人の体格の平均的な数値を使って求めていきます。

日本人女性の平均身長は158cm、座高はその53〜55%なのだそうです。

そしてデスクワークに最適な差尺の求め方は、以下の計算式になります。

差尺=(座高÷3)−2cm

上の平均値で計算すると

座高=158cm×(0.53〜0.55)=83.74〜86.9cm

差尺=((83.74〜86.9)÷3)-2cm=25.91〜26.96cm

となり、だいたいデスクから26〜27cm低い椅子を使うと

座った高さからちょうど良い位置に天板が来ることになります。

ミシンの場合はさらに8cm高く

ただミシンの場合はこれよりさらに高い方がおすすめです。

家庭用ミシンの形状を観察すると一番よく見たい針や針板の部分の真上に大きな機構がありますよね。

ここよりも高い位置に目線があると、この機構が針を隠してしまい

じっくり針先を見たい時は背中を丸めて覗き込むような格好になります。

この体制を長時間続けるのは困難ですし、必然的に上目遣いのようにもなりますので目も疲れます。

なので、ミシンを使うテーブルはデスクワーク用よりも高めをおすすめしているんです。

具体的には5〜8cmほど高くすると良いかと思います。

ミシンはテーブルに設置する面から針板のある面まで平均7〜8cmほどありますので

これと合わせて15cmほど高くなる計算になります。

ここまで高くなると針や針板が自然にまっすぐ前を向いた時の高さになりますので

無理をすることなく長時間針や針板を見続けることができるようになりますよ。

ワゴンタイプのミシンテーブルならどんな計算になる?

以上の計算を先ほどのバタフライ式ワゴンタイプのテーブルに当てはめると以下のようになります。

差尺=((83.74〜86.9)÷3)-2cm≒26cm

26cm+8cm=34cm

70cm(天板の高さ)-34cm=36cm

つまり身長158cmの人がこちらのテーブルをミシンテーブルとして使用するときは

36cmの高さの椅子を使用するとちょうど良いということになります。

お手持ちの椅子に近いものがあれば代用できますし

さらに低い椅子があれば、クッションを重ねるなどして調整することもできますね。

↓新たに用意したい場合はこんな椅子も見つけました↓
↑通常の椅子より低めの高さスタートで、細かく調整できます↑

ちなみに…身長に最適な机と椅子の”高さ”を求める数式もあります

もっと細かく自分の体格に合った作業環境を求めるのであれば

自分の身長に合った机と椅子の高さを求める計算式もあります。

体格に合った机の高さを求める計算式

=(身長×0.25-1)+(身長×0.183-1)

体型に合った椅子の高さを求める計算式

=身長×0.25-1

例えば先ほどと同じ身長158cmの方に当てはめるとこのようになります。

机=(158×0.25-1)+(158×0.183-1)

 =66.414cm

椅子=158×0.25-1

  =38.5cm

こちらもデスクワークに最適な机と椅子の高さの求め方なので

ミシンの場合はテーブルをあと8cmほど高くすると使いやすくなります。

本格的なミシン部屋を作る時にはぜひここまで吟味してみたいですね。

アイロン台を横付けできるとなお良し!ダイニングテーブルも活用

基本的にミシンで洋服や小物を作るときは

先に生地や接着芯、紐などのパーツの裁断を済ませてからミシン作業を始めます。

ですので生地の裁断を行うスペースは、ミシンと同時に使えなくても問題ありません。

一方アイロン作業に関しては一工程ごとにアイロンをかけるのがキレイに仕上げるコツなので

ミシン作業中は常に使える状態で待機させておく必要があります。

生地の裁断にはダイニングテーブルがちょうど良い

おうちで生地の裁断をするならダイニングテーブルをそのまま活用できます。

日本で販売されているダイニングテーブルはだいたい70〜75cm程度の高さのものが多いです。

立って作業するには少し低めに感じますが

大きな生地に覆い被さるようにしながら裁断作業をするので、このくらいの高さがちょうど良いのです。

また、ダイニングテーブルは大抵

どの辺にも座ることができるように四方に空間を開けて設置することが多いですよね。

ダイニングテーブルのようにどの辺からも手を伸ばすことができれば

片側からでは手が届かなくても楽に型紙を写すことができます。

ダイニングテーブルが壁付けであったり小さかったり、またソファーダイニングのように低い場合は

ちょっと体勢はキツいですが床で生地の裁断をしても問題はありません。

アイロン台とミシン台を同じ高さに。90°で設置をおすすめ!

先ほどお話ししたように

アイロンはミシン作業中も常に使える状態でスタンバイしておくのがおすすめです。

もっといえば、”ミシンと90°の位置”で待機させておくのがおすすめ。

椅子をクルッと回転させるだけですぐミシンからアイロンに移動することができれば

時間のロスも少なくなりますし、ちょっとした移動の最中に生地同士がズレるということも少なくなります。

そんな状態を再現するには、このような足が高いアイロン台がおすすめです。

↓椅子〜立ち作業に高さ調節できるアイロン台↓

ミシンテーブルとほぼ同じ高さですぐ横に設置することができ、高さ調整も可能です。

ただダイニングテーブルのすぐ横でミシンテーブルを展開することができるなら

このような足がないタイプのアイロン代をダイニングテーブルの上に置いてもいいかなと思います。

[まとめ]ミシンテーブルは”収納のワンアクション化””高さ””配置”で快適

この記事では、ミシンテーブルの高さに着目して

使い勝手の良いミシン作業空間の作り方を解説しました。

ミシンとにらめっこしがちな初心者こそ、長時間快適に使えるミシンテーブルが重要ですね。

隙間時間で行うおうちミシンだからこそ、サッと出してすぐスタート

ギリギリまで作業してワンアクションで収納できるバタフライ式ワゴンタイプのテーブルをおすすめします。

他にもミシン初心者さんが、最低限の用意でお安くミシンライフを満喫できる道具をご紹介しています。

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