いざ、ミシンを使ってみよう!と意気込んでも、ミシン針の種類の多さに戸惑ってしまうことはありませんか?
実は、ミシン針と糸は生地の厚さによって使い分けるのがミシン上達の秘訣なんです!
ミシン針と糸の選び方を知っておくと、もっと簡単に綺麗に仕上がります。
見分け方のコツは”生地の厚み”
この記事では、家庭用コンピューターミシンで伸びない”布帛生地”を縫う際の
ミシン針の太さや見分け方、おすすめのミシン針メーカーについて詳しく説明します。
家庭科レベルで簡単リメイク服では
・おうちにある家庭用コンピューターミシン(手縫いのみのリメイクもあり)
・小学校の時に揃えた裁縫セット でできる
本当に着られる”家庭科レベル”のリメイク服の作り方や洋服のお直し方法をご紹介しています。
ミシン針どれを選べばいい?太さと厚みの関係
[早見表]ミシン針の太さの見分け方
まずは「ミシン針、ミシン糸の太さに差なんてあるの?」って方でもわかる!
どの生地にどのミシン針とミシン糸を使えばいいのかの早見表を見てみましょう。
生地の厚み | ミシン針の太さ | ミシン糸の番手 | おすすめの用途例 |
薄地 | 9号~11号 | #60~#90 | シフォン、ローン、ガーゼなどの軽くて薄い生地 |
普通地(中厚) | 11号~14号 | #50~#60 | コットン、リネン、ダブルガーゼなどの中厚の生地 |
厚地 | 14号~16号 | #20~#50 | デニム、キャンバス、重厚なリネンなどの厚い生地 |
この早見表の通りに適切なミシン針と糸を選ぶと、縫う作業においてミスが少なくスムーズに進みます。
そして何よりより美しい仕上がりになるんです。
次ではさらに、具体的にどの針と糸を使えばいいのかをご紹介します。
薄地・普通地・厚地別 おすすめのミシン針の太さをご紹介!
薄地
シフォン、ローン、ガーゼなど透けるように軽い生地のことを薄地といいます。
ミシン針: 9号~11号 おすすめは9号>>>
ミシン糸: 番手 #60~#90 おすすめは90番>>>
ポイント:繊細な生地には細めの針と糸を使用し、縫い目が目立たないようにしましょう。
普通地
コットン、リネン、ダブルガーゼなど1枚で着ることができるような生地を普通もしくは中厚といいます。
ミシン針: 11号~14号 おすすめは11号>>>
ミシン糸: 番手 #50~#60 おすすめは60番>>>
ポイント: 一般的な初心者向けとされる生地は基本的にこの普通地に分類されます。一般的な針と糸です。
厚地
デニム、キャンバス、重厚なリネンなど、重たい荷物を入れる鞄にも使えるようなぶ厚い生地を厚地といいます。
ミシン針: 14号~16号 おすすめは14号>>>
ミシン糸: 番手 #20~#50 おすすめは30番、デニムなどステッチを活かすなら20番>>>
ポイント: 厚い生地には太めの針と糸を使用し、力強くしっかりと縫い込むことができるようにしましょう。
ミシン針、生地に合っていないとどうなる?太すぎる、細すぎる例
針が太すぎる場合
針が通り向けた後の針穴が大きすぎて、大きな穴の中に糸がゆるゆるの状態で存在することになり縫い目が荒くなってしまいます。
薄い生地の場合、穴が目立ってしまったり、縫い目がガタガタになったりすることもあります。
ミシン針の圧に負け、生地がミシン内に押し込まれてしまうこともあります。
針が細すぎる場合
針に対してぶ厚い生地は、針がうまく突き刺さりません。縫い目が飛んでしまったり、糸が切れたりしてしまいます。
一番怖いのは針が折れて飛んでしまうこと。
高速で上下するミシンから針が飛ぶのはとても危険です。
太い針に対して細い糸を使った場合
縫い始めがうまくいかない、糸が切れてしまうこともあります。
家庭用コンピューターミシンであらかじめ想定された状態と異なるので
糸調子も安定しにくく、綺麗な縫い目になりません。
細い針に対して太い糸を使った場合
まず糸が針穴になかなか通りません。
糸のほうが力が強くなり、糸と生地の摩擦により引っ張られた針が折れることもあります。
無理に縫おうとすると、ミシン本体にも負担がかかります。
色と番号で!ミシン針の太さの見分け方
いざ適切なミシン針とミシン糸を用意して縫い始めても
一度パッケージから出すとどのミシン針が何号なのか、ぱっと見ではわかりませんよね。
ここでは、ミシン針の太さを簡単に見分ける方法を「色」と「刻印」の2つのポイントから解説します。
ミシン針の刻印を見る
ミシン針をよく見ると、軸の部分に数字が刻印されているのに気づきますか?
この数字が、針の太さ(番手)を表しています。
9→11→14→16 と、数字が大きくなるほど針も太くなります。
最初にご紹介したように生地の厚みに合わせて使い分けます。
9番: 薄地の生地に。シフォンやオーガンジーなど、透けるような軽い生地を縫う時に。
11番: 普通(中厚)地の生地に。綿や麻、ブロードなど、一般的な衣料用布地に。
14番: 厚地の生地に。デニムやコーデュロイ、帆布など、厚手で丈夫な生地に。
(16番は特にぶ厚いデニムの重ね縫いなどに使います)
ちなみにアルファベットの方は
HA×1: 家庭用ミシン伸びない布帛生地用
HA×1SP:家庭用ミシン伸びるニット生地用
という違いがあります。
ニット用を”伸びない布帛生地”に使用しても一応縫えますが
逆に布帛用を伸びる”ニット生地”に使用すると生地が破れる原因になります。
刻印と言っても針に書かれているので
明るい場所でルーペやスマホのカメラで拡大してみてみてくださいね。
色付きのミシン針を購入する
最近では番号だけでなく、色分けされたミシン針も販売されています。
メーカーごとに色分けは異なりますが、一目で針の太さを判断できるので初心者さんにもおすすめです。
例えば、家庭用の裁縫道具で有名なクロバーというメーカーの針では、
といったように色分けされています。
そのほかのメーカーについても、「何号は何色」という風に決まった色があります。
個人的には私はクロバーのミシン針の商品展開が
初心者さんにとってミシン針を見分けるのに最適かなぁと思います。
私が確認できた中では、以下のメーカーで家庭用ミシン針の色分け展開がされていました。
クロバー:9号-水色、11号-黄色、14号-ピンク、16号-茶色
オルガン:9号-水色、11号-黄色、14号-ピンク、16号-緑
チューリップ:9号-ローズレッド、11号-イエロー、14号-グリーン、16号-ブルー
各メーカーの色分けを確認して、あなたにとって見やすい分かりやすいものを選んでください。
[まとめ]正しい針と糸を見分けて、快適なミシン作業に!
今回はミシン針の太さの見分け方について解説しました。
ここでもう一度、生地の厚みに対してどんなミシン針とミシン糸を使えばいいのか確認して見ましょう。
生地の厚み | ミシン針の太さ | ミシン糸の番手 | おすすめの用途例 |
薄地 | 9号(9号~11号) | #90(#60~#90) | シフォン、ローン、ガーゼなどの軽くて薄い生地 |
普通地(中厚) | 11号(11号~14号) | #60(#50~#60) | コットン、リネン、ダブルガーゼなどの中厚の生地 |
厚地 | 14号(14号~16号) | #30(#20~#50) | デニム、キャンバス、重厚なリネンなどの厚い生地 |
他にも「家庭科レベルで簡単リメイク服」では
ミシン糸の色合わせについてどんな色にも対応できる万能4色についてや
ミシン針とセットで考えたいミシン糸の太さについても解説しています。
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コメント
わかりやすくありがとうございます
#5番屋#8番での糸についての針番号なども明記されると自動車など工業製品に対してよりカバーしての資料となると思いますので改定などできればさらにうれしいです!引き続きよろしくです!!(^^)
コメントありがとうございます。
検討させていただきます!