ダメージジーンズから素肌が見えてしまうことにちょっと抵抗があるあなた。
膝下ならともかく、太ももなど上の方のダメージはちょっと気になりますよね。
そんな方に向けて、”ダメージジーンズの裏地の付け方”をご紹介します。
裁縫初心者でも大丈夫!
おうちにある道具や100円均一で揃うような簡単な材料で仕上がります。
さらに初心者でも簡単に扱える”裁縫上手”を使って履き心地にもこだわっていきますよ。

家庭科レベルで簡単リメイク服では
・おうちにあるミシン(手縫いのみのリメイクもあり)
・小学校の家庭科の授業で用意した裁縫セット でできる
本当に着られる”家庭科レベル”のリメイク服の作り方や洋服のお直し方法をご紹介しています。
ダメージジーンズの裏地の付け方、材料と道具
ダメージジーンズ

今回使うダメージジーンズは、それぞれのダメージが10cm程度までの比較的おとなしいデザインのものです。
このダメージを特に小さくしたり完全になかったことにしたりはせず
あくまでデザインは残したまま裏地だけをつけていきます。
当て布
当て布はガーゼ生地や手拭いやさらしのような薄手の綿生地がおすすめです。
下でご紹介する刺繍枠より大きいものにしてください。
デニム繊維は完全に中まで染まってなく内側は白いので、裏地が目立たないように白い生地がおすすめです。
あえて柄が可愛い布を使ってアレンジしても面白いですね。
刺繍枠

作業をストレスなく簡単に進めるには刺繍枠を使うのがおすすめ。
ダイソーなどの100円均一で購入できますが
ダメージ部分に入れることができ、かつダメージより大きいものを選んでください。
(難しい場合は刺繍枠をはめ直して、ずらしながら縫うことも出来なくはないです)
針と糸
ボタン付けなどに使うごくごく普通の針と糸で大丈夫です。
ちなみに糸は白がおすすめ。中の繊維の色に合わせると目立ちにくいです。
裁縫上手(手芸用ボンド)

縫わずに作れる人気の”裁縫上手”。今回は生地の端処理に使います。
今回は強度はあまり強くなくても良いので、お手持ちの手芸用ボンドでも問題はありません。
フリクションペン

アイロンの熱で線が消えるフリクションは、お裁縫グッズとしても重宝します。
チャコペン代わりに表から縫う線を描くと、ストレスなくスムーズに縫っていくことができます。
[手順]ダメージジーンズの裏地の付け方|手縫いで簡単リメイク
① アイロンでジーンズのシワを伸ばす
まずはダメージ部分を中心に、全体にアイロンをかけて布のゆがみを直します。
当て布も合わせて一度まっすぐにしておくと、縫いやすさが全然違ってきます。
② フリクションペンで縫う範囲をマーキング
穴より少し外側をぐるりと一周、フリクションペンで縫い付け範囲のガイドを描きます。

今回のように長方形のダメージなら同じように長方形の縫い代がおすすめ。
デニムと裏地の間にゴミが溜まるのが嫌ならダメージのギリギリの部分にも2重で縫っておくと良いです。
縫い終わったあとにアイロンをかければ線は消えるので安心してしっかり目に描いてください。
③ 当て布とジーンズを刺繍枠にはめる
ズレ防止のため裏地とジーンズを一緒に刺繍枠にはめると、作業がぐっとラクになります。

ずっと手で正しい位置をキープしながら縫っていくのは大変です。
また周りの不要な部分を巻き込んで縫ってしまうと
その一目だけではなく周りの大きな範囲が縫い直しになってしまいます。
刺繍枠でデニムも裏地もピンと張った状態をキープすることで
裏地にギャザーがよらずに済み、デニムの中に空間ができるので巻き込みも少なくなります。

心配な場合は枠の外側に出た裏地をデニム生地にしつけ留めしておくと
より巻き込みが少なくなり安心ですよ。
④ 表から織り目の凹みにだけ糸が見えるように縫う
今回のリメイクでは、デニムの表側から見て縫っていきます。
織り目のへこんだライン(凹)だけに針を通すように縫うと糸がほとんど目立ちません。

針が出るのも入るのも凹みだけを通るようにします。
裏から見るとちょっと汚い縫い目になりますが、表からは本当に目立たない縫い目を作ることができます。
⑤ 縫い終わったら裏地の不要部分をカット
刺繍枠を外したら、縫い目より1cm外側で当て布をカットします。切りっぱなしでOKです。
⑥ 縫い代に「裁縫上手」を塗る
カットした布の縫い代部分にだけ裁縫上手を少量塗り、ジーンズに軽く貼りつけます。

今回の場合表からは目立たないようにしたいので裁縫上手はまず裏地の方に塗り
さらにヘラで塗り広げることにより表のジーンズには裁縫上手が染み込まないようにします。
もし可能であれば裁縫上手のスティックのりタイプの方が染み込みが少なくおすすめです。

⑦ アイロンで仕上げ|接着&ペンの線消し
最後にアイロンで全体を押さえます。
裁縫上手は自然乾燥も可能ですが、アイロンをかけるとより密着し長持ちします。
また、最初に書いたフリクションの線もアイロンの熱で消えます。
生地を揺り動かしたりちゃんとくっついているのかどうかの確認は、完全に冷めてからにしましょう。


これで、ダメージジーンズへの裏地つけが完了しました!
[Q&A]よくある質問|ダメージジーンズの裏地の付け方
Q. 裁縫上手(布用ボンド)だけじゃダメなの?
A. 縫い+接着が強度、履き心地含めて断然おすすめ。
裁縫上手だけだと、履くときに足が引っかかってすぐ剥がれる可能性もあります。
例え簡単にでも縫ってあれば、接着剤は“補助”として最小限で済むので、耐久性も肌あたりも◎です。
Q. 糸が目立たないか心配…
A. デニムは凸凹がはっきりしているので、凹みを狙って縫えば意外と目立ちません。
特に白い糸はデニムの繊維になじみやすいのでおすすめです。
デニムって実は風合いを残すためにあえて完全には染めず、繊維の中の方は白いままなんです。
ダメージの部分を見るとよくわかりますよね。こちらに色を合わせるイメージです。
稀に生地自体が本物のデニムではなく”デニム風”といった名前の生地である場合もあります。
薄手で凸凹が少ない生地の場合は、まつり縫いで一目だけすくうように縫う縫い方で対応できます。
フォーマル服の裾上げと同じ要領です。
[まとめ]裏地の付け方をマスターしてダメージジーンズを肌見せなしで
今回はダメージジーンズの裏地の付け方を解説しました。
裏地がないことで選択肢から外れてしまっていたダメージジーンズもこの方法で履くことができますね。
デニムという太い繊維を使った生地の特徴をうまく利用すると
初心者でも簡単に縫い目を目立たせない縫い方ができちゃいます。
ぜひ試してみてくださいね。

普段は”家庭科レベル”の裁縫道具と工夫で楽しくリメイク服を作っている主婦です。
あまり趣味にお金はかけられない・・・でもお得に楽しくミシンを使う工夫を発信しています。
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