巾着袋は子供でも簡単に扱え、幼稚園保育園グッズとして用意することも多いアイテムです。
丈夫なので卒園したり子供が飽きてしまったりして使わなくなった巾着袋が
捨てられずにお家に残っている、ということも多いのではないでしょうか。
私の母は私が幼稚園の時のお箸袋をいまだに使っているようです(笑)
そんなアイテムの中でも
体操服袋
さすがにサイズが大きくて、なかなか使う機会もないですよね。
そんな巾着タイプの体操服袋を
ママが使ってもかわいい巾着付きトートバッグにリメイクします。
1番簡単に仕上げる場合、ミシンがけはたったの9箇所!
とっても簡単な作り方です。
一生懸命手作りした、こだわって選んだアイテムが捨てられないママさん、必見です。
体操服袋を巾着付きトートバッグにリメイクするために用意したもの
家庭科レベルで簡単リメイク服では
・おうちにある家庭用コンピューターミシン(手縫いのみのリメイクもあり)
・小学校の時に揃えた裁縫セット でできる
本当に着られる”家庭科レベル”のリメイク服の作り方や洋服のお直し方法をご紹介しています。
そのほかに下の4つのアイテムを用意しました。
体操服袋、コップ袋、お弁当袋
巾着付きトートバッグ本体は体操服袋だけでできますが
持ち手部分やショルダーベルトは、コップ袋やお弁当袋から切り出して使います。
接着芯
巾着付きトートはボディがかっちりしている方が扱いやすく見た目もコロンと可愛らしくなります。
そのため接着芯を貼って生地に張りを持たせることにしました。
接着芯はこの中から、”しっかり厚手”タイプを選びました。
ショルダー金具(つけたい場合のみ)
手持ちだけではなくショルダーにしても使えるようにしたかったので
金具も用意しました。
脱着可能なナスカン、それを取り付けるバッグ側のDカン
ベルトの長さを調節する移動カンが必要です。
それぞれサイズを揃えて購入するのはちょっと面倒ですが
こちらならセットになっているので、色味も揃っていておすすめですよ。
裏地(つけたい場合のみ)
裏地をつけたい場合は裏地用の布を用意します。
同じ大きさの体操服袋が作れるくらいの大きさがあれば大丈夫です。
体操服袋が2枚あるなら、一つをひっくり返して裏地にしてもいいかもしれません。
1000円以内で用意できるかと思います。
使っていないパーツがお家にあればぜひ活用してください。
作る前にシュミレーション
巾着付きトートバッグにリメイク、どこからパーツを取るのか
まず使い終わった袋の、どの部分をどのパーツに使うのか決めましょう。
今回はトートバックの本体を体操服袋で
持ち手、肩ベルト、肩ベルトを取り付けるための本体側の金具をつけるループはコップ袋とお弁当袋から取りました。
肩ベルトは120cmほどの長さを取り、金具で長さを調節する予定です。
もちろんそのまま120cmいっぺんに取れる部分はないので
紺色の生地の部分を各袋から切り出し、継ぎ合わせて使います。
巾着付きトートバッグなので巾着部分が必要ですよね。
実は巾着部分は体操服服を”折って縫う”だけで作っちゃいます。
このように体操服袋を一旦内側に折り返し、立ち上がり部分を2cmくらいで縫って再び折り上げるだけなんです。
イメージできましたか?簡単ですよね。
マチの大きさと高さを決める
それでは細かいサイズを決めていきましょう。
今回使った体操服袋の大きさは、縦35cm×横28cmくらいです。
私の場合、子供が遊びに行ったり習い事に行ったりする時に使う予定で
280mlくらいの小さな水筒とハンカチティッシュ、エコバッグを入れられればOKです。
まずマチの大きさを決めます。
実際に体操服袋の底をつまんで見て、ちょうど良いサイズを探します。
横が28cmなので左右から3cmずつ、後ろの生地と合わせて6cmのマチを取るとちょうど良いなと思いました。
28-3-3=22cmがこのトートバッグの横幅になります。
次に高さを決めます。
家にあったちょうど良い水筒が高さ15cmだったので、余裕を持たせて高さは16cm
立ち上がりの高さは2cmにします。
先ほど決めたマチの根本から測って
16+2=18cmの位置で体操服袋の上の部分を内側に折り返します。
このラインにしつけ糸で線を引いたり、内側に直接線を書いたりして
後でわかるようにしておいてください。
底にマチをつける
それでは実際に縫う作業に入りましょう。
まずは底のマチ部分を作ります。
裏返してマチを縫う
一度体操服袋を裏返し、もう一度同じ大きさにマチ部分をつまみます。
マチとして縫うラインと元の体操服袋の底のラインが、ピッタリ直角に交わるようにしましょう。
作った三角を寝かせてみて、上の頂点が元の体操服袋の底のラインに重なれば大丈夫です。
きちんと底のラインとの直角を確認したら、直線縫いでマチを縫います。
いらない部分を処理する
三角の部分はそのまま残しておいても、トートバッグとして使うのには問題ありません。
でも今回は子供が使うので、1gでも軽くなるように
また裏にゴミが溜まってしまうのを防ぐために、この三角を切ってしまいます。
この底の部分は帆布でできているのですが、1本1本の糸が太く、ほつれやすくなっています。
私のミシンの場合
ジグザグ縫いの中でも3段ジグザグ縫いというより丈夫な縫い目があったので、こちらを利用します。
ない場合はジグザグの幅を大きく、縫い目を細かくすると
普通のジグザグ縫いでもほつれにくくなりますよ。
きちんとほつれ止めができたら、三角の部分はカットします。
接着芯を貼る
トートバッグは張りのある生地でつくると
コロンと丸い可愛らしいシルエットになります。
3年間毎週のように洗って柔らかくなった体操服袋は
接着芯を貼ってしっかり自立できるようにしていきましょう。
上の縁まで接着芯を貼る
今回の体操服袋を使った巾着付きトートバッグの場合
立ち上がりも含めて高さが18cm
そのうち4cmくらいが底の切り替え部分の紺色の生地になります。
この部分は帆布で元々丈夫ですし、でこぼこのある部分に接着芯を貼るのも大変なので
今回は上の柄のある方の生地にだけ接着芯を貼ることにしました。
生地の切り替えラインから、先ほどつけておいた内側に折り返すライン
そしてそこからさらに2cm、立ち上がりの裏側になるところまでの幅に接着芯を貼り付けます。
接着芯はこの中から厚手タイプのものを使いました。
かばんなど身につけるものではなく、頻繁に洗濯もしないアイテムなので
厚手でも違和感なく仕上がります。
裏地をつける(つけたい場合のみ)
この項目は裏地をつけたい方のみご覧ください。
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裏地に必要なサイズを決める
裏地は基本的に本体と同じ大きさで問題ありません。
ただし継ぎ目が綺麗に仕上がるように、そして作りやすくなるように
高さは立ち上がりの上のラインまで伸ばします。
この伸ばした部分を立ち上がり部分に挟んで一緒に縫うことで
継ぎ目も綺麗に裏地を縫い付けることができます。
私の場合、マチは6cm、幅は22cm、高さは16cmだったので
高さだけ立ち上がり分2cm追加して18cmにした袋が作れれば大丈夫です。
もし体操服袋が2つあるなら、1つを裏地に使ってもいいかもしれませんね。
巾着付きトートバッグと同じ大きさに縫う(作り方2種類)
裏地をトートバッグと同じ大きさに縫うには2種類の方法があります。
1つは元の体操服袋と全く同じ形を作ってからマチをつける方法
もう一つは生地を切る時に最初からマチの部分をくりぬいた形にカットする方法です。
1つ目の方法は
縦18cm×横28cmのマチのない袋をつくれば
あとは先ほどのトートバッグ本体でやったマチの作り方と同じなので問題ありません。
2つ目の方法を使うメリットは
切り落としてしまう三角の部分を最初から痛めることなく残しておけることと
オーバーロック縫いなどを使うことで、縫う回数を最小限に抑えることができるという点です。
この方法の場合
この図に作りたい袋のサイズを入れて太線のラインでカットします。
切り落とす三角まで小物作りなどに使いたい方は
この方法だと生地を痛めることなく使うことができますね。
上の縁を縫う
アイロンをかける
立ち上がりの部分を縫っていきます。
まずは最初につけた印の通りに、内側に折り返します。
厚手の接着芯を貼ったのでかなりピンと張りのある状態になっているかと思います。
上から力をかけてしっかりと折り目がつくようにアイロンをかけましょう。
裏地をトートバッグ本体に挟み込む(つける場合のみ)
裏地をつける場合はここで本体に取り付けます。
アイロンをかけた線と裏地の上の縁を合わせます。
そのままズレないように立ち上がりを畳んで、まち針で止めておきましょう。
一周直線縫いをする
ミシンの小物入れを外して、筒物縫いができるようにします。
立ち上がりの上の縁を右側にして、ぐるっと一周ミシンをかけましょう。
立ち上がり2cmの印はつけていませんが
このような簡単な直線縫いの場合はミシンについているメモリを頼りに
印なしで縫うことができるんです。
ミシンの金属板にはメモリが振ってあります。
このメモリは針が真ん中にある時に針からの距離になります。
今回の場合、立ち上がりの上の端を20のところに合わせると
自然と縫い代2cmで縫うことができちゃうんです。
慣れれば仕上がり線を見ながら縫うより断然早く縫うことができるので
試してみてください。
これで裏地の縫い付けと立ち上がりをつくることができました。
持ち手と金具取り付けループをつける
最後の工程です。
持ち手と肩ベルト、金具を取り付けるループを作って取り付けます。
持ち手とループ、ショルダーベルトに必要なサイズ
持ち手などに必要なサイズは
巾着付きトートバッグの出来上がりサイズや使う人によって変わってきますが
最低限使用するのに問題のないサイズは大体以下の通りになります。
持ち手 1.5〜3cm幅×20cm(腕にかけるなら30cm)
ショルダーベルト 3〜4cm幅×120cm(大人が斜め掛けするなら170cm)
ループ 3〜4cm幅×5cm
(ショルダーベルトとループの幅は購入した金具に合わせる)
私の場合、持ち手はお弁当袋のものがちょうど良かったのでそのまま使いました。
ショルダーベルトは紺色の部分、ループは柄の部分から取ります。
縫ってベルト状にする
まずはループを作ります。
持ち手を一から作る場合も同じ方法です。
縫い代が必要なので、3cmの幅で作るループに必要な生地は
長さが5+2(両端に1cmずつ)=7cm
幅が幅3cm×2+1(両端に1cmずつ)=8cm
となり、これを2枚切り出します。
切り出したら8cmの方を半分に折り、返し口を残してミシンをかけます。
生地の端を合わせた方の角は表に返すと縫い代が重なってしまうので
縫い目を切らないように気をつけながら三角にカットします。
半分に折った方は一辺にしか縫い代がないので、カットしなくても大丈夫です。
表に返したらアイロンをかけ、ぐるっと一周ミシンをかければループの完成です。
ループはアルファベットのDの形をしたDカンを通して半分に折っておきます。
ショルダーベルトを作る方法(つけたい場合のみ)
ショルダーベルトは、細切れになった紺色の生地を繋げて1本の長い生地にしていきます。
今回は3cmの幅のショルダーベルトを作るので
まずは紺色の生地から縫い代を合わせて8cmの幅の生地を切り出していきましょう。
同じ幅の生地を細長く繋げていく時は、生地同士を直角に重ね斜めにミシンをかけていきます。
まず生地の表側が向き合った中表の状態にして、生地と生地を直角におきます。
そして生地が重なった点同士を繋ぐようにミシンをかけます。
縫い代を残してカットしたら広げ、縫い代を割ってアイロンをかけます。
これをどんどん繋げて、120cmになるまで繋げました。
継ぎ目の斜めの向きが揃っていると、より綺麗に仕上がりますね。
長いベルトの場合は表に返すのが難しいので表から縫っていきます。
表が見えるように半分におったら、縫い代を内側に入れるように折ります。
アイロンをかけたら上からミシンでステッチをかけていきます。
折った側は必要ありませんが、見た目的に左右揃っていた方がいいのでこちらにもかけました。
金具はまず真ん中の調節金具に縫い付け、一つ目のナスカンを通します。
調節金具にもどってベルトを通したら、もう一つのナスカンに縫い付けて完了です。
パーツを取り付ける
最後にパーツを取り付けます。
持ち手やループなどベルト状になっているものは、通常生地の裏に見えないように織り込むことが多いのですが
今回は簡単リメイクなので、布端が見える形で直接縫い付けます。
まずは持ち手を立ち上がりの裏に合わせます。
生地が重なり分厚くなってきたので、こんな形のクリップのほうがいいかもしれません。
2つの持ち手の重なり方はこんな感じにすると
持っている時に不自然に手のひらに当たることなく快適です。
縫い方は直線縫いで問題ありませんが、重たいものを入れる場合は3段縫いもおすすめです。
まずは立ち上がりに当たっている部分の1番外側を一周四角く縫い
その中にバツ×を書くようにクロスの線を縫うと丈夫に仕上がりますよ。
同じようにループも取り付けたら
体操服袋からリメイクした、巾着付きトートバッグの完成です。
使い終えた体操服袋を巾着付きトートバッグにリメイク、まとめ
今回は使い終えた体操服袋をリメイクして作る、巾着付きトートバッグの作り方をご紹介しました。
思い出のアイテムが簡単にリメイクできましたね。
他にもノベルティアイテムとしてもらうことも多い
こんな感じのぺたんこでペラペラなトートバッグを
マチ付きのトートバッグにしたい時にも使えるリメイク方法だと思います。
トートバッグならママが持ってもステキだし
お弁当袋に使っても、デザートまで入るたっぷりサイズで使いやすいです。
丈夫でまだまだ使える幼稚園保育園グッズ
仕舞い込んでしまうのではなく毎日活用して
思い出を残しておくのはいかがですか?
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